2025年02月17日

東京産業遺産学会の会長から再度江戸東京野菜の講演依頼を頂き伺った。


東京産業遺産学会の小笠原永隆会長から、講演の依頼を頂いた。

そもそもは、2023年の9月に、「北区史を考える会」の有馬純雄会長
が同会の中心的存在の馬場永子さんから東京産業遺産学会での講演を
2024年3月頃の予定で依頼されていたが、日程調整がつかなかった。

昨年の12月中旬に、東京産業遺産学会の会長になられた小笠原永隆教授
(帝京大学経済学部観光経営学科)から、再度講演の依頼が
あったことから、お引き受けした。




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会場の、物流博物館は、品川駅から坂道を上ったところにあり、
日通関係の資料等が展示してあった。

小笠原会長からは、江戸東京野菜全般についてと云うことだったので、
消費者にお話ししているような内容で進行した。
江戸の食生活で重要な大根は、五代将軍綱吉が、
まだ右馬頭だった頃の話をした。
このことはNHK WORLD-JAPAN でも説明した。






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練馬大根引っこ抜き競技大会は、練馬の子ども達に練馬大根を
食べさせるために始めたもので、練馬ダイコンスパゲティは
大根おろしとツナを、醤油、砂糖少々にレモン汁で調理され、
子ども達は大好きで、区立の小中学生が毎年食べている。





早稲田ミョウガ捜索隊の話をお伝えした。
早稲田ミョウガを発見し、NHKニュースセブンで放送された。

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練馬の井之口喜實夫さんは早稲田ミョウガ栽培の第一人者で
江戸から続くミョウガタケを栽培し収穫している。
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十一代将軍家斉は、促成のミョウガタケを長期間食べていた
高正晴子先生が研究した「将軍の献立」で明らかだ。





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落ち葉を踏み込んで、発酵熱を利用する促成栽培の技法を活用。
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時間が無くなってお話しできなかったのに、東京ベカナがある。
2017年にNASAがISSで東京ベカナ等を試作栽培を行った。

東京三鷹市で発見された日本では絶滅した江戸時代のワサビ
三鷹大沢ワサビがある。






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摂津からきた、落武者が江戸に持ち込んだと云われるネギ。
当時葉ネギが摂津から伝えられたが、砂村で起こった霜枯れに
寄って、根深ネギの栽培技法が生まれた。

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ネギは種を蒔くと、葉ネギ状態で生育するが、その途中で土寄せ
作業が行われるが、砂村で生まれ全国に普及した技法だ。





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質問を沢山頂いた。
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講演が終わってから、
吉田修副会長(東京産業遺産学会)
馬場誠二氏(産業遺産情報センターガイド)
多田統一氏(作家・評論家)の方々と、名刺交換を行った。
posted by 大竹道茂 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 食育・食農・講演会等
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