2025年03月21日

三鷹大沢のわさびの権威・山根京子先生のミニ講演会が開催された。


三鷹大沢のわさびの復活栽培は、わさびボランティアの
参加を得て行われている。
栽培されている圃場は「古民家わさび」と
「ICU(国際基督教大学)わさび」がある。

3月8日の、午前中に古民家わさびでの作業の日に、古民家の座敷で、
岐阜大学植物遺伝育種学研究室の山根京子准教授の
ミニ講演会が開催された。

当日は、先約があって失礼したが、松本一夫さん
(江戸ソバリエルシック)が参加されので、お話を伺った。



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山根先生が紹介する「東京の植物を語る」伊藤隼著(文啓社書房)に、
箕輪家のワサビ栽培が掲載されている。

三鷹大沢わさびのルーツについては、これまで山根先生は、
岐阜県ではないかと話されていた。

文政年間(1818-1831)に箕輪政右衛門(伊勢出身)が、三鷹の大沢に
移り住み、当時江戸では握りずしブームだったことから、
伊勢の五十鈴川産ワサビを持ち込んでワサビ栽培を始めたという。

山根先生の研究では、五十鈴川のワサビは、岐阜県西南部の
ワサビが伊勢神宮に献上されたもので、
岐阜〜伊勢〜三鷹市大沢へのルートだと推定していた。

上の画像をタップする
ミニ講演会では、最近、日本各地のワサビのゲノムを系統化した
ところ、在来ワサビでは群馬県のワサビが近かったようで、
山根先生はショックで力が抜けたとか。先生(笑)







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三鷹大沢ワサビは、品質を保つために、同じワサビから分ケツした根を
分けて増殖栽培をしてきたもので、全てがクローンだから、
花が咲かないものもあると云う。

クローンの場合、何世代化すると絶滅する心配もあるので、
近くに他の品種を植える必要もあるようだ。
ICUのワサビ田は、大学の森の中から豊富な湧水が
音をさせて湧き出ているが・・

上の画像をタップする
古民家のワサビ田は、東八道路や民家が建設されたことで
湧水が少なくなっていることから、生育の違いがある。

三鷹のワサビは昔の在来種だから小さいのではなく、湧水が
少ないからで、ICUのワサビを見ると葉も根も大きい。

放置してあった青梅の古いわさび田に、三鷹大沢ワサビと
同じDNAのワサビが発見されたことから、花が咲くようだと、
古民家のワサビを救うことができる。

今後、山根先生の論文発表が待たれる。
posted by 大竹道茂 at 00:21| Comment(0) | TrackBack(0) | ワサビ、奥多摩・三鷹大沢
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