中村さんは、国分寺で東京ウドや馬込半白キュウリも栽培する農家で、先進的な農業経営をしている。
昨年の東京味わいフェスタ2024でもお会いして、
東京うどの入った七味とうがらしを頂いている。
メールによると、現在JA東京むさしで組合員向けの教育文化事業
「組合員大学」のカリキュラム検討メンバーで、カリキュラムの
視察研修の企画をつくってるそうで、
今回6月17日に20名ほどの8期生で、江戸川の小松菜農家と
農総研の江戸川分場を視察するが、江戸東京野菜の理解も
深めたいと考えていて、ご一緒頂けないかと云うものだった。
願ってもないことで、喜んでお引き受けをした。
10数年も前だが、
JA東京むさしの組合員教育文化事業講演会に招かれたことがあった。
17日9時に小金井駅近くのJA東京むさし本店から
バスに乗せていただいた。
JA都青協の委員長をされた須藤金一さんも参加されていた。
小原農園までの間、車内では中村さんから紹介されて、
マイクを渡された。
参加者のお父さん世代と戦った農政運動について報告した。
江戸東京野菜に取り組んだ経緯も説明し、最近では2021年に
発見された三鷹大沢のわさびについても紹介した。
小原英行さん(左)と中村克之さん(右)
11時に江戸川区春江町の小原英行さんのお宅に到着した。
名刺交換をしたら、大竹さんには前に電話でお話をしたことがあると
云われた。江戸川の生産者から電話を頂いたのは、
2020年頃にしんとり菜の名前について聞かれたことがあったが、
あの時の方だった。
大学は同窓で、ハスツアーで行った小島啓達さんと一緒だった。
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この日も暑い日だったので、自宅際の日陰で小原さんの話を聞いた。
小原さんは、2024年度の日本農業賞特別賞受賞してから、以来
視察も多くなっているようて、配布の資料も充実していて
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面漬は 2.4反で、売り上げと経費率など詳細な資料が配られた。
出荷規格の小松菜の束を見せてもらった。
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小原さんは、交配種の栽培をしているが、江戸東京野菜の城南小松菜を
栽培して食べていると云っていた。
ごせき晩生小松菜と比べると甘くて美味しいとのこと、
同じことは、八王子の福島秀史さん(協会理事)も云っていた。
収穫した小松菜を、翌日出荷するまでの経過を見せてくれた。
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収穫した小松菜は水槽に入れてシャワーで根を洗う。
保冷庫に入れて、翌日、日本農業賞受賞後に新しく作った
段ボールに入れて出荷する
ハーブの栽培を始めたという。
江戸川では、50年前に日本農業賞東京都代表の田澤一慶氏が、ハーブの
栽培を行なっていたことは、知っていたがその後は、
第20回日本農業賞大賞をハーブと中国野菜(唐菜)で授賞している。
栽培作物ディール、チャービル、ローズマリー、スペアミント、
ペパーミント、アップルミント、マジョラム、セージ、ライオン、
タラゴン、オゼイユ、オレガノ、レモングラス、レモンバ−ム、
タイム、ロケットと、田澤氏から継承するという。
田澤氏には後継者がいなかったため、多くの施設や道具がギリギリの
おんぼろですが、スタートアップとしては問題なし。
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田澤さんは38歳の時(46年前)、まだシントリ菜の名前が一般的に
なる前、唐菜(ちりめん白菜)を中心に栽培していた。
昼食は、亀戸の割烹升本で、江戸東京野菜の亀戸大根の料理を頂いた。
升本の亀戸ダイコンは、鹿骨の中代正啓さんが栽培したものだ。
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麦を混ぜたご飯に、アサリ汁をかけて頂いた。
亀戸大根の味噌漬け、亀戸大根の天ぷら、亀戸大根の入った茶碗蒸し、牛筋の煮込み、
昼食は二階の広間に用意され、小原さんも来られた。
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割烹升本で昼食をしたので、近くの亀戸香取神社に案内し、農業説明板と
升本が建立した亀戸大根碑の建立経過を説明した。
上の画像をタップすると集合写真、
亀戸からバスは、再び江戸川区に戻り、鹿骨の農総研江戸川分場で、
西川達JA東京むさし課長代理の司会進行で
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小松菜の栽培について説明を受ける。
分場には、江戸東京野菜のパネルが展示してあった。
亀戸ダイコン、馬込半白キュウリ、ごせき晩生コマツナ、寺島ナス、
馬込三寸ニンジン
試験場では動画配信もしている
JA東京むさし「組合員大学」に同行させていただいたが
充実した内容だった。中村さんお世話になりました。