2025年06月30日

JA東京むさし組合員大学の江戸川地区の管外視察にお招きいただいた。


4月の中下旬に、国分寺の中村克之さんからメールを頂いた。
中村さんは、国分寺で東京ウドや馬込半白キュウリも栽培する農家で、先進的な農業経営をしている。
昨年の東京味わいフェスタ2024でもお会いして、
東京うどの入った七味とうがらしを頂いている。

メールによると、現在JA東京むさしで組合員向けの教育文化事業
「組合員大学」のカリキュラム検討メンバーで、カリキュラムの
視察研修の企画をつくってるそうで、

今回6月17日に20名ほどの8期生で、江戸川の小松菜農家と
農総研の江戸川分場を視察するが、江戸東京野菜の理解も
深めたいと考えていて、ご一緒頂けないかと云うものだった。
願ってもないことで、喜んでお引き受けをした。

10数年も前だが、
JA東京むさしの組合員教育文化事業講演会に招かれたことがあった。

17日9時に小金井駅近くのJA東京むさし本店から
バスに乗せていただいた。
JA都青協の委員長をされた須藤金一さんも参加されていた。

小原農園までの間、車内では中村さんから紹介されて、
マイクを渡された。
参加者のお父さん世代と戦った農政運動について報告した。
江戸東京野菜に取り組んだ経緯も説明し、最近では2021年に
発見された三鷹大沢のわさびについても紹介した。






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小原英行さん(左)と中村克之さん(右)

11時に江戸川区春江町の小原英行さんのお宅に到着した。
名刺交換をしたら、大竹さんには前に電話でお話をしたことがあると
云われた。江戸川の生産者から電話を頂いたのは、
2020年頃にしんとり菜の名前について聞かれたことがあったが、
あの時の方だった。
大学は同窓で、ハスツアーで行った小島啓達さんと一緒だった。


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この日も暑い日だったので、自宅際の日陰で小原さんの話を聞いた。





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小原さんは、2024年度の日本農業賞特別賞受賞してから、以来
視察も多くなっているようて、配布の資料も充実していて

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面漬は 2.4反で、売り上げと経費率など詳細な資料が配られた。







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出荷規格の小松菜の束を見せてもらった。
上の画像をタッブする

小原さんは、交配種の栽培をしているが、江戸東京野菜の城南小松菜を
栽培して食べていると云っていた。
ごせき晩生小松菜と比べると甘くて美味しいとのこと、
同じことは、八王子の福島秀史さん(協会理事)も云っていた。






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収穫した小松菜を、翌日出荷するまでの経過を見せてくれた。

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収穫した小松菜は水槽に入れてシャワーで根を洗う。
保冷庫に入れて、翌日、日本農業賞受賞後に新しく作った
段ボールに入れて出荷する






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ハーブの栽培を始めたという。
江戸川では、50年前に日本農業賞東京都代表の田澤一慶氏が、ハーブの
栽培を行なっていたことは、知っていたがその後は、
第20回日本農業賞大賞をハーブと中国野菜(唐菜)で授賞している。


栽培作物ディール、チャービル、ローズマリー、スペアミント、
ペパーミント、アップルミント、マジョラム、セージ、ライオン、
タラゴン、オゼイユ、オレガノ、レモングラス、レモンバ−ム、
タイム、ロケットと、田澤氏から継承するという。
田澤氏には後継者がいなかったため、多くの施設や道具がギリギリの
おんぼろですが、スタートアップとしては問題なし。

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田澤さんは38歳の時(46年前)、まだシントリ菜の名前が一般的に
なる前、唐菜(ちりめん白菜)を中心に栽培していた。





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昼食は、亀戸の割烹升本で、江戸東京野菜の亀戸大根の料理を頂いた。
升本の亀戸ダイコンは、鹿骨の中代正啓さんが栽培したものだ。

上の画像をタップする、
麦を混ぜたご飯に、アサリ汁をかけて頂いた。
亀戸大根の味噌漬け、亀戸大根の天ぷら、亀戸大根の入った茶碗蒸し、牛筋の煮込み、





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昼食は二階の広間に用意され、小原さんも来られた。

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割烹升本で昼食をしたので、近くの亀戸香取神社に案内し、農業説明板
升本が建立した亀戸大根碑の建立経過を説明した。

上の画像をタップすると集合写真、






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亀戸からバスは、再び江戸川区に戻り、鹿骨の農総研江戸川分場で、
西川達JA東京むさし課長代理の司会進行で

上の画像をタップする
小松菜の栽培について説明を受ける。





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分場には、江戸東京野菜のパネルが展示してあった。
亀戸ダイコン馬込半白キュウリごせき晩生コマツナ寺島ナス
馬込三寸ニンジン
試験場では動画配信もしている

JA東京むさし「組合員大学」に同行させていただいたが
充実した内容だった。中村さんお世話になりました。
posted by 大竹道茂 at 00:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 食育・食農・講演会等
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