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7日、亀戸の香取神社で恒例の福分け祭りが開催された。
あいにく小雨が降る中、今年で11年を迎える祭りは、すっかり地元に定着し、地域の食文化を生み出している。
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春一番に出荷される、亀戸大根を江戸っ子は競って買い求め、早く食べたことを自慢したという。
この大根、亀戸で栽培されていたときは、亀戸大根とは言わず、お多福大根とか、おかめ大根と言われていた。
それは大根の肌がきめ細かく白く、また葉の先端がお多福の顔のような形をしていることからその名がある。
その福を善男善女に分け与える祭りとして「福分け祭り」の名が付けられ、この地に定着した。
配られた大根は亀戸大根生産の第一人者、葛飾区高砂の篤農家鈴木藤一さんが栽培したもの。伝統野菜はそろいが悪いが、さすが鈴木さんの亀戸大根は姿形が美しい。

祭りに先立ち、地元の小学校、幼稚園などの児童が栽培した立派な亀戸大根が香取神社の神前に供えられ、収穫祭の儀が執り行われた。特に宮司さんの祝詞には亀戸大根のいわれが奏上された。
続いて、第一回から協力してきた、篤農家鈴木藤一さんが、生徒たちの労をねぎらった。
タネを蒔いてから収穫までの「食農」の勉強は子どもたちにとってすばらしい経験になったことだろう。
亀戸駅のホームから見える線路脇には亀戸大根の畑が作られていた。
