花曇りのなか、日本橋まつりが今年も、橋上で行われた。
日本橋には魚河岸があったことから、築地の魚河岸会や日本橋の老舗等がブースを作って祭りを盛り上げた。
江戸東京野菜の販売
恒例となった日本橋まつりでの江戸東京野菜の販売は今年で4年目になる。
このイベントは、日本橋料理飲食業組合の野永喜一郎社長が、2007年に日本橋から江戸東京野菜をブランド化したいと始めたもので、お江戸日本橋の橋上で、情報を発信したのが始まりだ。

当時は、亀戸ダイコン、ウド、金町コカブなどの五品目を120セット販売したが、野永さんは名前を覚えてもらうことが重要だからと、破格の値段で販売した。さすが気風の良さは江戸っ子だ。
今回は、昨年の11月に、東京シティー青果が音頭を取って、生産者、料理関係者、市場関係者、研究者、消費者などが会員となった「江戸東京野菜普及推進連絡協議会」が発足したことから、同協議会が販売したもの。

江戸東京野菜の普及推進に尽力する右から、日本橋ゆかりの野永喜一郎社長、葛熹ェの大野政孝社長、東京中央青果鰍フ石川勲社長、筆者、樺z地三徳の川口啓幸社長

江戸東京野菜に行列ができる。

人だかりができた江戸東京野菜のブース
今年は、小松菜(葛飾産交配種)、短茎の立川小町(東京ウドの20日取り・伝統野菜)、奥多摩ワサビ(伝統野菜)、のらぼう菜(埼玉産伝統野菜)、ブランドネギ(埼玉産)のセットを500円で100セット用意され。
江戸東京野菜の販売は、東京産の伝統野菜でまとめられず、埼玉産であったり、一部交配種であったりと、現状の集荷の限界も感じられた。

会場では、日本橋料理飲食業組合、日本橋三四四会、中央区鮨商組合連合会による「子ども食育講座」も行われた。 「栴檀は双葉より芳し」だ。

また、日本橋を浄化するために、参加者によりEM菌団子の日本橋川投げ込みも行われた。EM菌団子は、EM菌の微生物により川底のヘドロを分解させるもので、近年では、植物性プランクトンが増え、小魚も戻っているという。