2010年04月06日
江戸東京野菜・川口エンドウの赤花が咲いた。
何年か前に浜中さんから川口には川口エンドウという固定種のエンドウ豆があると聞いていた。昔は五月の末当たりから、収穫作業にとりかかり、どこの農家でも栽培されていたという。
この絹サヤエンドウ、同地区で毎年タネを採り守り育てているのが草木弘和氏。浜中さんもしばらく栽培していなかったが草木さんに種を分けてもらつて、鉢植えにした。 ハウス内で栽培したことから早くも花が咲きサヤを付けた。
草木さんの場合は露地栽培なのでまだ花は咲いていないという。
川口エンドウついて浜中さんは、「堅いわけではないが、パリパリした食感は、柔らかい今時の絹サヤより好き、こんな美味しい川口エンドウを滅ぼしたら大変だわ」
エンドウがわが国に渡来した年代は定かではないが、「倭名類聚抄」(源順著)において、「のらまめ」として紹介されているという。 原始的なエンドウとされる「フィールドピー」に属するのが赤花で、春蒔き。その後、ヨーロッパから長崎に、品質の優れた「ガーデンピー」に属する白花がもたらされた。このことは、文化年間に発刊された「成形図説」に、「花は白と淡紅の二種類があるとし、長崎のおらんだまめという種子がある」とあることから、推測できる。
(参考文献・農業技術大系・野菜篇10マメ類・農文協)
浜中さん、写真を送っていただいてありがとうございます。
http://blog.sakura.ne.jp/tb/36911175
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。
この記事へのトラックバック