2010年04月28日

寒暖の差が大きい日々が続いて、農家の春の作業は遅れている。

練馬区立野町で、江戸の頃から続く農家、井口良夫(10代目)氏を訪ねた。今年も新聞やテレビの取材など、無理なお願いしてきた経過もあり、お礼方々だ。

井口宅は、吉祥寺駅の北、1.4キロ、典型的な武蔵野の農家のたたずまい。
屋敷杜の脇を流れる千川上水は、玉川上水から保谷で分水して流れてきている。この上水、石神井川の上の台地を流れて、西武線練馬駅前の千川通りにつながっている。

景観.jpg 
        いわゆる「東京『農』の風景」だ。


キャベツ畑の定植作業は終わったが、来週からは、夏果菜のナス、トマト、キュウリなどを植えるということで、週末、農作業を楽しむ消費者達10人が、井口氏の指導で堆肥を鋤込んでいた。

農作業.jpg

上の画像をクリックする
左から3人目が井口氏

昭和40年代初めには、井口農園からは成蹊大学まで見渡せるキャベツ畑が広がっていた。(写真右上)


井口氏のお宅は、昔から東京ウドを栽培していて、産地は北多摩に移ったが、23区内で伝統ある吉祥寺ウドの流れをくむのは、井口氏のお宅だけになってしまった。現在、岡伏せ栽培法は井口家独特なもの。

昨年は、練馬の12月の風物、「第三回練馬大根引っこ抜き競技大会」の会場として5,000本の練馬大根を栽培している。


花1.jpg

奥さんが育てる庭の草花


 屋敷森.jpg

お宅裏の屋敷杜は落葉樹で、落ち葉はすべて畑に鋤込む。


堆肥.jpg

熟成中のたっぷりの堆肥の山、美味しい野菜が収穫されるわけだ。

posted by 大竹道茂 at 06:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 農のある景観と環境
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