毎年、半白キュウリの収穫を楽しみにしている人たちがいる。
今の青いキュウリには満足しない人たちだ。
なぜ栽培されなくなってしまったんだろう。
それが、生野菜を食べるようになり、サラダが普及したことで、半分白いキュウリが目立たなくなって、全体が濃いグリーンのキュウリの需要が多くなっていった。
日持ちがしないから、日が経つと黄色くなる。
それは、鮮度がわかると云うことなんだけれど。スーパーでは売りにくい。
元なりの半白を食べさせてもらった。
「美味い!」この味、この味、楽しみにしていた味を、舌は覚えていた。
これ、浅漬けにしたら最高なんだけど。

まさに伝統野菜、揃いが悪いが、これを個性と云う。
ずんぐりとしていて、可愛いと云う人もいる。

生産者は高橋健太郎さんだ。
東小金井駅南口から2分、高架になった中央線の脇にある畑だが、遮音壁のため電車からは見えない。
20代と若い生産者・高橋さんは意気に燃えて伝統野菜を作っている。
馬込半白キュウリは、昨年に次いで、二年目だが上手にできた。
今年の夏果菜は、生産期間が長い「寺島ナス」が話題になっているが、半白も忘れてはいけない。