ご主人の佐藤さんは、毎日、築地市場に仕入れに出かけるほか、時間を見つけて産地周り(東京の各地)も行っている。
先日も八丈島に日帰りで出かけるなど、勉強熱心。
真面目なお人柄のご主人、ニコニコと迎えてくれた。

ご主人のお勧め、お刺身は「東京江戸前盛り」(右)。
江戸前の、とり貝、アナゴ、コチ、そして脂の乗った奥多摩ヤマメ。
ツマは葛飾産の大葉にワケギ、それに奥多摩ワサビで食べる。
醤油も東京あきる野市の「亀甲五」、昔ながらの味わいを持つ無添加醤油。
左上から、「東京シャモのスモーク」。
チーズが乗った東京シャモは自家製スモークの香り、ブロッコリー・スプラウトのシャキシャキ感と大葉(葛飾)がいい。
左中・「漬け物」。
馬込半白キュウリ(国分寺の小坂良夫さん) の赤ジソのシバ漬け、馬込半白は漬けものにするとその味がさらに引き立つが、シバ漬のさっぱり感と半白特有のシャキシャキ感がたまらない。
金町コカブの糠漬とシントリ菜(江戸川の石川善一さん)の浅漬も、箸休めにはピッタリ。
左下・「ポテトサラダ」。
ジャガイモ(八丈島)とニンジン(練馬)、たまねぎ(葛飾)、枝豆(葛飾)、それにトマト(練馬)、馬込半白キュウリ(前掲)。

薦めてくれたのが、右上が「寺島ナスの揚げびたし」。
寺島ナス(三鷹の星野直治さん)、オクラ(葛飾)、上にムロアジ節(八丈島)がかかった。
寺島ナスは煮物、揚げ物に向いているが、今のナスにはない旨味が引き出されて、ムロアジ節が風味を出している
右中・「手作り豆腐」。
大豆は東京日の出町(青木毅さん)。ニガリと塩は青ヶ島産。
右下・「蒸しブタ」。
東京エックス、水菜(葛飾)、タレは奥多摩の生みそを使っている。

やけに暑い日だったので、とりあえず生ビールから始めたが、出てきたのが、「サントリープレミアムモルツは調布工場です」。ここまで東京産には感激。
さすが東京にこだわりの「よし勝」だ。
つぎに、今日の料理に合うと、
利酒師・焼酎アドバイザー・ソムリエの資格を持つ、ご主人が薦めてくれたのが、
稲城の純米酒「みのり」。
ラベルに稲城の特産物「梨」が描いてあり、お米は稲城産で、醸造は奥多摩の酒蔵・澤乃井の小澤酒造。
さっぱりして「うまい」。
東京の酒蔵にこだわった日本酒は37種、焼酎は38種類。小笠原のラムリキュウルもある。