2010年07月19日

「第1回早稲田ミョウガ捜索」は、汗を拭き拭き隊員の努力で各所にミョウガを発見した。


「早稲田ミョウガを探しませんか!」 とブログでみなさんに問いかけてから、半年が過ぎたが、その間、多くの方から激励や情報をいただいた。
ミョウガの葉が茂り始めた、先月末に捜索隊(石原光訓隊長)が結成され、17日、捜索の日を迎えるにいたった。

1大隈講堂茗荷.jpg


上の画像をクリツクする。
梅雨が明けて、30度を超える暑さの中、15時30分に大隈講堂の前に精鋭が集合した。

捜索ルート
大隈講堂⇒南門通り⇒穴八幡宮⇒水稲荷神社⇒戸塚第一小学校周辺⇒飲み会

捜索にあたり、石原隊長は、「今後地元の方々にも発信いていく足がかりの一つとして、新宿区戸塚出張所や戸塚地区センターにもご協力をお願いしたいと考えており、出張所の平野さん、地区センターの星野さんにご挨拶してきました。実際に協力をしてもらえると思います。」と準備万端。



4民家.jpg

南門通りを横道を入ったところにある民家。

大学の校舎を背にして建つ木造の民家の庭に、ミョウガを発見。
近所の方からお話を聞くことができた。

捜索活動を初めてすぐにミョウガを発見したことは、捜索活動のモチベーションとなった。



2参拝.jpg

上の画像をクリックする
早稲田ミョウガの説明板が建つ穴八幡宮にまず「早稲田ミョウガ」の発見を祈願。

社務所で、早稲田ミョウガのスタンプを、お願いして各自記念に押印してきた。

この説明板とスタンプの設置は、平成9年、農業協同組合法の施行50周年記念に、JA東京グループが都内に50本建てたもので、新宿区には他に「鳴子ウリ」「内藤トウガラシとカボチャ」と、早稲田鶴巻町の元赤城神社には「神崎の牛牧」がある。

現役の時に、この企画提案をし、建立に関わらせていただいたもの。



3富塚.jpg

早稲田大学の門近くにある、早美舎の中島社長は、ミョウガが20年程前に生えていた場所を、地図に書き込んでくれ、「そのミョウガを食べたことがある」と語っていた。

地図を頼りにその場所に行ってみると、そこは富塚跡(古墳)で、今では大学構内となっていて、確かにミョウガの群生がみつかった。



5農園.jpg

穴八幡宮からは早稲田通りをはさんで大学構内にはいる通路脇の民家に、家庭菜園があり、その一角にミョウガの群生を発見した。

このお宅は留守だったので、後日改めて訪ねることとなった。




6.甘泉.jpg

甘泉寮の柿の木の周辺にも生えていたが、これは植栽として植えられたようにも見える。



7早生みょうが.jpg


戸塚第一小学校の裏口横の花壇。
ミョウガの群生の中にミョウガの花穂(写真上)を発見、この時期に生えていることは早生のようだ。

ミョウガを刈り込んだような場所。
我われが調べていると、そこにいた奥さんが「ミョウガをはやしておくと、そこにゴミを捨てる人がいるから刈ったの」。




fuji.JPG

当初予想していた甘泉園は庭園としてよく整備されていて発見は出来なかった。
甘泉園に連なる水稲荷神社境内の裏手に、富士塚があり、そこを登ると隣の戸塚第一小学校に隣接した場所にもミョウガが群生していた。

早稲田大学の敷地が清水徳川家下屋敷だったこともあり、昭和38年にこの地に富士塚は移築されていたものだが江戸最古と云われている。


早稲田大学の創立以前から酒屋を営んでいたと云う地下鉄「早稲田駅前」交差点の、kokuraya酒店にも隊長は事前にインタビューを申し込んでいた。
9小倉酒店.jpg


皆さんご苦労様、2時間半にわたった捜索活動、暑さにもめげず、若い皆さんがリードする形で探しまわり、早稲田の地理に弱い私はお荷物にならないように心がけた。

この捜索については松村裕子記者が翌日18日の東京新聞朝刊に掲載してくれた。

21日には明珍美紀記者が毎日新聞朝刊・環境特集の中で書いてくれるという。ご期待ください。

因みに、6月8日の産経新聞では「江戸東京野菜、伝統の素朴な味わい魅力」で草下健夫記者が「幻の早稲田茗荷」として書いてくれている。


江戸時代から江戸市民が好んだ「早稲田ミョウガ」。

まだどこかに、ひっそりと群生しているのではないかと仮説をたてたが、
捜索隊に参加した皆さんのおかげで、ミョウガが予想以上に様々な場所にあるのがわかった。
また、早稲田には、みどりがたくさん残っていることも分かった。

今回は、どのような場所にミョウガが生えているかを確認したわけで、今後、晩生(おくて)と云われていることから、 8月の中旬〜下旬に、もう一度このルートをまわり、花穂(蕾)を確認して早稲田ミョウガなのかを検証します。


早稲田ミョウガ捜索隊(今回参加された方)
石原隊長(政経4)、松井副隊長(商3)、山田さん(政経4)、佐藤さん(文構4)、藤島さん(文構2)、伊藤さん(デザイナー、伊藤商店)、島貫さん(ShoPro)、本荘さん(新宿御苑職員)、松村さん(東京新聞記者)、明珍さん(毎日新聞記者)、

皆さんありがとうございました。

追録

新宿区民広場に「早稲田ミョウガ復活イベント」をリリヤンさんが投稿してくれました。

この活動、話題はさらに広がりそうです。
posted by 大竹道茂 at 08:00| Comment(1) | TrackBack(0) | 早稲田ミョウガ
この記事へのコメント
今年も新芽がでました。
鋳物研究所の近く(海老名医院並び)に住んでいた時、慶応3年生まれという大家さんのお婆さんから株分けしてもらいました。
Posted by 安東延幸 at 2011年05月26日 17:56
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/39705865
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック