2010年08月15日

東京・東村山産のブドウ、根域制限の革新技術で収穫期を迎えた。

今年は、春先の天候不順から作物の生育が遅れているが、果樹も同じで、ようやく東京都東村山市でも葡萄が収穫期を迎えた。

中村葡萄 (1).jpg
拡大してご覧ください。


果樹園「久安」では、
ハイベリー、マリオ、ルーベルマスカット、ウインク(黒)、リザマート、
ゴールドフィンガー、瀬戸ジャイアント、シャインマスカット、藤稔等、十数種類のブドウが収穫を待っている。



果樹園「久安」の園主中村博氏は、前東京都果樹連合会会長で、先代から梨栽培に取り組んできた。
平成18年からは東京都の補助事業を受けてハウスを建て、新たにブドウ栽培も加えた。

2葡萄.jpg

根域制限栽培はコンテナ(ボックス)で栽培し、写真左が1年目の根域制限で、年を追うごとに根域を広げていくもので、根域と上部の割合は根域1に対して、上部は5と云うバランスを保つことがポイントだ。

甘さを増すためには水分をコントロールしているが雨水50トンを備蓄、井戸水と併用している。

1本のブドウから左右均等に主枝を伸ばし、太陽光線や風通しから新梢の間隔は均等で主枝1bに12房、3bで36房を付け、1房500cを目標に、贈答用の1`房も視野に入れている。

床には反射シートを敷いて、太陽光線を果実にくまなくあたるように配慮してある。

3葡萄.jpg

後継者の竜太氏は、明治大学農学部を卒業し、平成18年に広島県農業技術センターで葡萄の根域制限栽培について学んできた。



1ブドウ.jpg
左から藤稔、マニュキアフィンガー

藤稔
大粒種、味も風味も良くジューシー。親がピオーネだが粒はピオーネをはるかにしのぎ、日本一の品種。

マニキュアフィンガー
先端が紅色になり、女性が指先にマニキュアをした感じ。
皮ごと食べると酸味も適度で爽やかで甘く肉質も適度。


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左から瀬戸ジャイアンツ、リザマート

瀬戸ジャイアンツ
岡山で生まれた高級酒。大粒で張りがあり、サクサクした触感はたまらない。甘味にも奥深さがある。

リザマート
旧ソ連時代に生み出され、当時からセレブが愛する高級種、皮ごと食べると「一粒でも果物」食味は絶品でブドウのイメージを変える品種。


5葡萄.jpg
左からハイベリー、ゴールドフィンガー。

ハイベリー
大粒種の欧州系雑種のブドウ。ピオーネ級に肥大する。スカッとした甘さで高級感がある。

ゴールドフィンガー
わた飴のような味で甘い。皮ごと食べるブドウ。



中村さんの経営は、消費者との顔の見える関係が基本で、農園での直売だが、味を知ったレストランからの需要もあり、レストランで食べやすいように、皮まで食べられ、タネがないブドウの育成に取り組んでいる。

しかし、タネなしにするにはリスクも大きく、皮が硬くなったり、色がのらない、糖分の不足、裂果などの問題と背中合わせで、育成には時間がかかる。

今年からは、ミクニマルノウチにも出荷するなど、ブドウ栽培への情熱が、食の専門家たちにも伝わっている。

8月16日に行われる、「第1回 丸の内シェフズクラブ/東京近郊食材会」にも試食として出品されるが、シェフの皆さんの反応が注目される。

                 注文は 042-391-0529

posted by 大竹道茂 at 07:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 東京の農業と農業者達
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