ミュゼダグリでは「スタディ&カフェ」を今月も開催するが、参加者が収穫したばかりの野菜を使って料理するような企画があってもいいのではと訪れたもので、近くには江戸東京野菜を栽培している農家も数軒いる。

樹林の中にある食育施設「スマイルキッチン」は立川市幸町だが、保存樹林の中、鳥の鳴き声に、ここちよい風が吹きリゾート地のおもむき。
農園主の豊泉裕さんは平成22年3月、東京都の「21年度魅力ある都市農業育成対策事業」を東京都と立川市の支援を受けて完成させた。
「スマイルキッチン」では、旬産旬消の収穫体験や料理教室などが行われている。
料理教室は、スマイル農園が主催するもので、講師には、地産地消から食材は隣接する同農園で収穫された新鮮な野菜を利用、ないものでも地元立川産の野菜を使用してもらっている。

同施設は、床面積130m2のガラス張りの2階建てで、立川市が管理する1,400m2の保存樹園地の中に建てられている。
設備のIH調理器は稼働式で小学未満の年長さんにも使えるように高さ調節もできる。
テーブルも同じで6台、流し台が4台配備されている。
料理教室だと30人までだが、テーブル等を格納すれば多目的に使え、施設のみのレンタルも行っていて、コンサートなどの実績もある。

「種をまくことから、食べることまで」が、同園のテーマ。
農園主の豊泉さんは「農作業を体験することで、食の大切さと都市農業を理解してもらうことを願っています。」と語っていた。

コナラ、エゴの木、クヌギが茂る保護樹林地で二階からは平成新道越しにハウス施設が見える。

体験型農園の利用料は年間4万円。 1区画30平方bで年間約40種類の野菜が栽培できる。種苗、資材、農具などは農園が用意し、園主から栽培指導を受けるから、プロ並みの野菜ができる。
現在104区画で、幼稚園・保育園・小学校の体験農園も受け入れている。

収穫型農園の利用料は年間3万円。 豊泉さんが栽培して1区画約20種類の野菜が収穫できるというもの。
また、収穫ツアーもある。1団体(15名以上) の入園料が5千円で数品目の野菜が収穫できる。
アクセスだが、立川からモノレールで砂川7番駅か、西武拝島線の玉川上水駅から歩いて行ける。
若い豊泉夫妻の話を聞いているうちに、我われも夫妻の夢を共に実現したくなった。