岩田さんは世田谷の烏山区民講座(烏山総合支所地域振興課生涯学習)の企画に参加していると云うことで、烏山では区民が積極的に企画に参加できるという。
-thumbnail2.jpg)
岩田さん達の企画がまとまり、暮らしの中の課題や生活を豊かにする目的で開催する講座として、暮らしのなかで「野菜を楽しむ講座」というバラエティーに富んだ連続講座は、16日からはじまった。
ちょうど3月、烏山にJAのファーマーズマーケットがオープンしたことだし、地域の野菜が身近で手に入り、生産者にも直接話せる場となっているから、
世田谷の伝統野菜も話してもらいたいと云うことだった。
会場の烏山区民センターは京王線千歳烏山駅前。
この烏山は下山千歳白菜(固定種)が生まれたところ。
烏山の農家・下山義雄氏が耐病性品種を作り上げ、昭和28年に種苗登録している。
しかし、大きくなる品種だったことから40年代には栽培が途絶えてしまったが、最近、市民の希望もあり、平成10年息子の繁雄氏が栽培を復活した。
また、世田谷の幻の野菜と云うと大蔵大根だ。
この品種も、青首大根の普及で栽培が途絶えていたが、平成8年に改良普及員と区内農家の試作により栽培が始まった。

昨年からは地元世田谷の大塚信美さんが固定種の大蔵大根のタネを蒔いてタネを採取し、一部の栽培農家に配った。
今年から伝統野菜の栽培に取り組んでいる地元世田谷の都立園芸高校にも配布して、栽培指導を始めるなど地域のリーダーとして本格的に栽培普及がスタートした。
このような、最近の世田谷のお話もさせてもらったので、受講された方々は、世田谷の農業への理解を深めていただいたことだろう。
岩田さんありがとうございました。