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すでに、打ち合わせをしてあったが、9月30日、8時50分から10時25分。対象は四年生105名。ランチルームに集めて砂村の農業、砂村のネギの事などを話す。そしてそのあと、砂村一本ネギのタネを蒔くというスケジュール。
平成22年度の東京都教育委員会研究指定地区に江東区がなったことで、指定校に区立第五砂町小学校が選ばれたという。
5月末に「えこっくる江東・江東区環境学習情報館」で開催された、「親子で江戸野菜作りに挑戦」に江東区立第五砂町小学校の栄養教諭の銭元真規江さんが聞きに来ていた。
話を聞くと、地元・砂村の名前のついた野菜の栽培をしたいので協力してほしいと云うことだった。
すでに、「砂村三寸ニンジン」は、区立砂町小学校で復活栽培することが決まっていたから、砂村一本ネギなら、タネがあるから紹介しましょうと約束をしていた。
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今回の、栽培指導にあたる方は、江東区の「田んぼの学校(田路知恵子校長)」で指導をしている藤浪三男さんにお願いした。
昨年、ご一緒したことがあるので、無理をお願いしたが、快く引き受けていただいた。
藤浪さんが、「ネギが好きな人! 」と、質問したが、みんなが手を挙げた。
どんな料理が好きか! と聞くと、ネギ間、納豆の薬味、縦に切ってドレッシングで食べる。ラーメンに入れる等、次々に手が挙がった。
好きなものを作ることで教育的効果は高いものになるだろう。
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「ネギのタネはどんな形をしているのか、良く観察してくださいと」と生徒に話しておいたので、ランチルームに戻って聞いてみると、
「朝顔のタネを小さくしたような形をしていた」。
「タネが黒くて、土の色に似ているので何処に蒔いたのか分からなくなった。」
〜砂町ゆかりの野菜を知ろう〜
関西からの入植者によるねぎ(葉ねぎ)の栽培を開始したがうまく育たなかった。しかし、栽培方法の考案により白い軸の長いねぎを育てることに成功した。白い軸は軟らかく、味も良く好まれた。そこで砂村の名前をつけて「砂村一本ねぎ」として栽培された。
その後栽培地域が荒川流域の千住付近に広がり「千住ねぎ」のルーツとなった。今では作られていない「砂村一本ねぎ」。
江東区・砂町地域の歴史を学習する中で、地域により興味・関心をもち、伝統野菜を復活させることにより野菜をより身近に感じ、進んで食べようとする気持ちを育てていきたいと考えた。
・かつての地域の産物、食文化に関わる歴史等を理解し尊重する心をもつ。(食文化)
・苦手な野菜も自分で育てることで食べようとする意識をもつ。(食事の重要性)
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プランターに植えられた砂村一本ネギがすくすくと育った時にまた訪ねてみようと思っている。