新規作付けの対象となった野菜の一つとして、ひご野菜の水前寺菜の検討が行われた。
この事業は世田谷区が、2009年から新品種の導入と栽培技術を向上させ、端境期対策など世田谷の農業の実情に合った農産物の増産を図ることを目的とした事業。
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せたかや農業塾「たがやせ倶楽部」会員の若手生産者たちが検討に訪れた。
水前寺菜を栽培しているのは、JA東京中央千歳地区青壮年部の田中章治部長(世田谷区千歳台2丁目)。
田中さんは今年初めて栽培したが、8月の葉物野菜が不足する時期に旬を迎え、直売所では人気の野菜になって行った。
田中さんは「世田谷の夏の葉物野菜として定着させていきたいと語っている。」

伝統のひご野菜、水前寺菜は金沢に渡って金時草。もともとは東南アジの熱帯が原産で沖縄や鹿児島の伝統野菜でもあり、ハンダマと呼ばれている。
私は、「野菜の学校」で加賀野菜を学んだときに、講師の小畑氏からもらってきたが、繁殖力の旺盛なこと、そして癖なく美味しいことから食べ方が分かったらリピーターは増えるはずだ。
先日、熊本の北さんに知らせたら
「情報ありがとうございます!
水前寺菜で出して頂いて有り難いです。
熊本もそろそろひご野菜の出荷を迎えますので、盛り上がっています。」とのメールをいただいた。
金時草でなく、水前寺菜で販売することは、ひご野菜の宣伝にもなるとのメールだ。
因みに、北さんの活動は4日(月)の毎日新聞・朝刊環境面に「くらし・マイレージアリアンス」(明珍美紀記者) の記事が掲載された。
産地、熊本県中島町の浅野祐史さんが栽培する水前寺菜は、分かりやすいので紹介する。