2010年12月21日

「里帰りした三河島菜」に、仙台からも、東京の料理人からもメールが届く。



先日、「里帰りした三河島菜」の事を書いたが、早速、「この記事へのコメント」に仙台の今庄青果の庄子泰浩専務がコメントを寄せてくれ、その後で写真まで送ってくれた。

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写真をクリックする

庄子専務は16日

「偶然ですが、今日は僕の50回目の誕生日です
素敵なプレゼントをいただきましたありがとうございます。

この画像を見ていると、嫁に出した娘に孫が生まれたような感じです。
東京から見てもそうでしょうか?」


私は、里帰りした可愛い娘だと思います。(笑)




「大きく成長しましたね、仙台の芭蕉菜よりも上品に見えるのは気のせいでしょうか?

気温の関係なのでしょうか?今朝の仙台は氷点下でした。

仙台ではもう少し荒々しくみえます。(田舎者か?)」


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仙台の畑をクリックすると宮寺さんの畑へ。


確かに気温のせいだと思いますが、仙台の芭蕉菜は葉がしっかりしている感じです。

「相原栄子さんという仙台市若林区日辺(にっぺと呼びます)で18代続く農家さんが栽培してくれています。伊達家も18代当主伊達泰宗氏です。」

相原栄子さんは良く守ってくれていましたネ!。有難うございます。
よろしくお伝えください。

「実際販売してみると少し大きめのほうれん草位の大きさが人気で得りやすいようですが、芭蕉菜の味も存在感もこの位にならないと出てきませんね。」

今回は、大きくしたら、東京都農林総合研究センターに残された細密画
に何処まで似るかを検証したくて大きくしてみました。


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この「里帰りした三河島菜」を使ってレシピを考えほしいと、江戸東京野菜料理研究家の酒井文子さんに連絡したら早速、宮寺さんの畑に飛んできてくれた。

また、小平の「なにや」の松村幹男さんには、宮寺さんが直売所へ持って行った時に渡したようだ。

そして、押上の「よし勝」の佐藤勝彦さんからは、着払いでいいから早く送ってくれというので送ったら、佐藤さんから19日メールが届き、昨晩すでにお客に出したとか。

嬉しいネ !

23日(休)には、畑に来ると言っていたが、佐藤さんから届いた写真とレシピを紹介する。

このたびは「里帰りした三河島菜」の件、誠にありがとうございます。

お客様に東京では絶滅している「三河島菜」の在来種であること、仙台で現在は栽培が続けられていたという物語を説明して提供させていただきました。

その希少性、スーパーでは決して見ることのないその外観に驚きと味わいを楽しんでいただきました。
初めての野菜ながら皆さん残さず完食していただき自分も大変嬉しく思っております。




1)「里帰りした三河島菜」と東京さくら玉子の炒め物 鳥そぼろ餡


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基本的には葉の大きさによって調理方法を変えております。
*葉の大きさが中〜大

 背丈の高い里帰りした三河島菜の葉は茎の部分と葉のとこを切り分けます。(茎のところがまるでセロリのようなります)

 茎を5ミリほどに斜めに切ります。葉は細切りにします。

 まずあんかけを作ります。鶏がらスープに鰹出汁、塩を加え、炒めた鳥ひき肉を入れ、片栗粉でとろみを付けます。
煮立ったら刻んだ葉をくわえ余熱で火を通します。(火を加えすぎないように)

 玉子をやや多めの油で軽く半熟になるまでいためます。いったん取り出し、今度はごま油で香りよく茎をいためます。

 茎と玉子をあわせ塩こしょう、鶏がらスープの顆粒をくわえ味を調えます。
 お皿に盛り、あつあつのあんかけをかけて出来上がり。



2)「里帰りした三河島菜」のスティック ポテマヨつき 


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*葉の大きさが小〜中
 じゃがいもを蒸かし、熱いうちに皮をむき、潰して細かく刻んで炒めたベーコンをあわせます。
 荒熱が取れたらマヨネーズ(多めに)、コンソメ顆粒、塩こしょうで味を調えます。
 里帰りした三河島菜は柔らかいところを選びよく洗い、一本ずつに分けてグラスに生け花のようにさします。
 ポテトをディップのようにつけながら里帰りした三河島菜を茎から葉まで丸かじり!
(焼肉屋さんなどではサンチュのように使ってもいいのでは)



3)「里帰りした三河島菜」の寿司と旨しょうゆ漬け


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大きめの葉を1枚づつ塩を当てます。しんなりするまでそのまま置きます。

 葉の上の部分はご飯をまくために切り離し、茎だけのところは細かく刻んでご飯にごまとともに混ぜ込みます。

 ご飯を俵型にまとめ広げた葉でくるめば出来上がり。

つけものは3〜5センチほどに切った里帰りした三河島菜に醤油:本みりん:米酢1:1:1のつけたれにとうがらしの輪切りを少々入れ揉んで少しおけば出来上がり。



4)江戸前はまぐりと品川かぶと「里帰りした三河島菜」の小鍋仕立て


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 鰹出汁に塩と薄口醤油を少々の汁にかぶとはまぐりを入れて火を入れます。

さらに里帰りした三河島菜を入れてはまぐりの口が開いたら出来上がり。



5)東京Xの蒸豚 


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里帰りした三河島菜を3センチほどに切り、タジン鍋に敷き詰めます。(たっぷり山盛りに)

 豚肉が表面が隠れるくらい広げながらのせます。

 昆布だしとコンソメ、塩で味を調えたスープをかけます。

 電子レンジで3〜5分チン!
 焼肉のタレと熟成味噌をあわせたタレを付けて召し上がれ


これはうまそうだ。仙台の皆さんもご参考に


追録


目黒「江ど間」の宮城さんには、今日着払いで送ると宮寺さんが言っていた。





posted by 大竹道茂 at 06:17| Comment(1) | TrackBack(0) | 里帰りした三河島菜
この記事へのコメント
お〜!なんと!
驚きです!わが身もそうですが・・・
お料理にもびっくりです、参考にさせて戴きます。八百屋は年末準備とクリスマスでてんてこ舞いです。落ち着いたらまたメールします、ありがとうございます
Posted by 仙台 庄子泰浩 at 2010年12月22日 05:32
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