「里帰りした三河島菜」の話は、21日のブログで紹介したが、
早速、お客さまに出されたレシピを公開してくれた、押上「よしかつ」の佐藤勝彦さんが畑に来ると云っていたので、
良い機会だと思って、昨年、寺島ナスの商品性や販売戦略について三鷹の星野直治さんの畑で実施したのと同じように、
地元小平の「なにや」の松村幹男さん、目黒「江ど間」の宮城幸司さん、江戸東京野菜の料理研究家の酒井文子さん、東京シティ青果の西口敏男さんにも声をかけてみたら、皆さん都合をつけて行きたいということだった。

写真をクリックすると、左上が佐藤勝彦さん、右上が酒井文子さん。右下が松村幹男さか、左下が西口敏男さん。
当日、宮城さんはドタキャンになったが、4人の方々が畑に集まった。
そして、東京新聞社会部の松村裕子記者も取材に来てくれた。(写真左)
当日は、北風か強い日だったが、皆さん初めて見る「里帰りした三河島菜」の栽培状況に目を見張った。
西口氏以外は、宮寺さんから事前に試食用に「里帰りした三河島菜」を送ってもらっていたから、食材として「里帰りした三河島菜」に期待を持って来ていた。
「よしかつ」の佐藤さんは、「お客さんは現物を見て、最初は怪訝な顔をしていたが、その物語を話すと、興味を持ってくれて、完食でした。」
また、「この時期、寒いから冷蔵庫に入れなくても、立てておけば日持ちも良い」と体験談を話してくれた。
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三河島菜は、江戸の昔から「塩蔵」いわゆる塩漬けで食べていたので、写真をクリックすると前日に酒井さんにお願いして作ってきてもらった浅漬け。
葉が大きいので半分に切って熱湯にくぐらせたものに塩を振ったという。
食感は野沢菜漬けのようで美味い。
酒井さんはそれ以外に、シンプルなポタージュを作ってきてくれていた。
シンプルなだけに、料理の創作意欲を湧かせてくれる。
宮寺さんは、「9月20日に、透明マルチ(9415番)に、3粒づつタネを蒔いた。」
「その後は、無農薬で順調に発育、作りやすい。」
さすが、エコファーマーとしての面目躍如。
11月中旬には、販売出来るまでになっていたが、私が大きめに作ってくれるように頼んでおいたから、この時期の収獲となったもの。
右端の「小さいものは、すべて生でも食べられるから、スティクのようにして、マヨネーズ多めのポテトサラダをまいて食べるようにしてみた。」
左の「大きめものは、茎がセロリのような食感だから、別に料理しても美味しい」と佐藤さん。

松村記者から仙台での、芭蕉菜について色々と聞かれたので、その場で仙台の今庄青果・庄子泰浩専務に電話をして色々伺ったが、その後松村記者に変わった。
仙台芭蕉菜は、三河島菜だと書物に掲載されているが、伊達公の参勤交代のおりに、足軽が持ち帰ったと言い伝えられていることも話してくれた。
仙台での栽培は、初め20人の生産者で始まったようだが、現在は6人が栽培しているとか、
この記事・東京新聞28日の夕刊に掲載されました。
大見出しで、「江戸の大菜 帰ってきた」とあり、「三河島菜 小平で復活」
「まるでクニマスほうふつ」とは凄い。
江戸東京・伝統野菜研究会として今年一年の集大成となった。
帰り際、「なにや」の松村さんがうちの店では、麺に練り込んだので、都合の良い人は寄ってくださいと誘っていただいたら、全員手を挙げた。
"中国宮廷麺の「なにや」「里帰りした三河島菜」を"めん菜"と"三色の大餃子"でメニュー化へ" リンク