昨年の暮れに、葛飾区立白鳥小学校の小山信明校長先生から電話をもらった。
先生とは三年振りだが、第一寺島小学校に寺島ナスの栽培についてお願いに行った時、対応していただき、協力をいただいたのが当時は副校長の小山先生であった。
お陰さまで寺島ナスの復活を、開校130周年記念事業として取り組んでもらえることとなったが、130周年を前にして白鳥小学校の校長として栄転された。

そんなことで、今や、寺島ナスは、食育などの授業には扱いやすく、広く各学校で取り組んでいただいているが、第一寺島小学校で初めてお逢いした先生が小山先生で「ナスなら作りやすそうですね」と云って復活の取り組みを受け入れてくれるかもしれないと云う、期待を持たせてくれた。
その小山先生の依頼だったので、お引き受けした。
特に、寺島ナスのお話を中心に、各地で行われている江戸東京野菜による食農教育の取組についてお話をさせていただいた。
当日は、同校の学校保健委員会で同校の先生方とご父兄の方々が参加された。
白鳥小学校 食育の取り組み
○こども
給食の様子を見て感じること
・食事を楽しみにしている。
・小食の児童が目立つ。(好き嫌いをはじめとする)
・新しいものに抵抗がある。(食の経験が少なく食べず嫌い・手をつけない)
○保護者
共働きの家庭が増加している。
・朝食を摂っているが内容的に望ましいとはいえない家庭も中にはある。単品傾向。
(栄養バランスや量のことも考えると、あと、1.2品増やすことでより好ましい朝食になる。)
○授業では・・・
・様々な教科で関連付けて食育の指導を行っている。
・家庭科でも「調理実習」や「食事計画を立てる」など、食生活分野で食育と関連して授業を行っている。
・食育出前授業の利用
○その他、授業時間以外では・・・・
・毎日の給食時間中の担任による指導
・給食委員会による校内掲示・校内放送 などの報告があった。
「子ども」「保護者」の傾向は、白鳥小学校に限った事ではなく、むしろ白鳥小は東京では平均的な学校だ。
白鳥小学校と美しい名前だ。
その名の起こりは、むかしこの辺一帯に白鳥沼と称する広大な池沼があったためで、江戸時代には徳川氏の「御鷹狩り」の場所として重要視されていたと云う。
明治の末から大正のはじめころまでは、葦などの繁茂する沼には無数の雁、鴨、白鳥の類が群居していたと云う。