東京うどは、12月中旬から3月にかけての期間が出荷の最盛期。
立川市幸町の東京都エコファーマー認定農家、須崎雅義さん(67)が経営する須崎農園では、安定した出荷ができるよう、週に1回は根株を穴蔵に伏せ込む。
須崎さんは栽培を始めて47年目。東京うど生産組合連合会会長も務める。
東京うどを手にする須崎さん(立川市で)
東京うどは、自家の畑で種株を育て、群馬県など高冷地の農家に根株育成を委託し、育った根株を穴蔵に伏せ込んで作られる。
手間と労力のかかる作業の割には、採算をとるのが難しい。
1976年の立川市うど生産組合設立当時は、90戸以上あった市内のウド生産農家も、22戸に減少している。
昨年2月に立川商工会議所が、おいしい料理方法など東京うどの魅力を伝える「東京うどフォーラム2010」を開いた。
須崎農園では、市内の小学生らの穴蔵見学を受け入れるなど、東京うどのPRと消費拡大をしている。
加工品の開発も進み、ラーメン、カレー、菓子類などさまざまの商品が生まれている。
この記事は、日本農業新聞 平成23年1月5日「とうきょう版」に掲載されたもので、日本農業新聞、及び通信員の了解と、JA東京中央会の協力により掲載。
当ブログでは、「江戸東京野菜はここで買えます」でも紹介している。