ぜひ味わってね 波田野年成さん(大田区)
大田区は昨年4番目の滑走路ができた羽田空港や中小企業の街として有名だ。そんな都会の中で、今も盛んに農業が続けられている。
同区中馬込の波田野年成さん(81)は、この土地で生まれた「馬込大太三寸人参」作り続けている。

「馬込大太三寸人参」の出来に満足な波田野さん(大田区で)
長さが三寸、約10aと短いながら、首の部分が太くがっしりした形で香りが香りが非常に良く、肉質が柔らかいことや葉まで食べられることが特徴。年に2回収獲出来たことから、一時は盛んにつくられた。
ニンジンの主流が五寸ニンジンに変わり、農地減少と高齢化で作る人は年々少なくなっていった。
今では本場の馬込で、「馬込大太三寸人参」を作っているのは波田野さんだけになった。
最後の一人となった波田野さんの畑では、苗と同様に有機物を中心とした土づくりで栽培し、出来の良いニンジンを10本程度選び、種を自分で採り、伝統の味を守っている。
波田野さんは「このニンジンが1950(昭和25)年に登録され、60年になるが何とかこのニンジンを残したい。
この伝統の味を多くの人に味わってもらうため、体が続くかぎりは作り続ける」と笑顔で語った。
この記事は、日本農業新聞1月5日「とうきょう版」掲載されたもので、日本農業新聞、通信員の了解を得て、JA東京中央会の協力により掲載。
はじめて「馬込三寸人参」を味わってきました!
本当に甘くておいしい!
地元の区民農園の活用メニューの一つとして
取り組んでみたいと、思案中です。
いろいろとご指導ください。