3年振りの薩摩だ。おかげ様で好天にも恵まれて雄大な桜島が迎えてくれ、11時過ぎには天文館通りに着いた。

連れの者が旅行カイドブックで調べていたが、
薩摩料理を食べさせる店を見つけてくれた。
( 桜島をクリックする )
桜島ダイコンと云うと、昔はひと抱えもある大きな大根のイメージだったが、核家族や市場流通を考えると手ごろな大きさになってきたのだろう。
メニューを持って来てくれた同店の接客リーダー・内山さんは、薩摩料理をお楽しみいただけるのはお昼だと「お楽しみコース」がお勧めだと云う。
キビナゴの刺身、さつま揚げ、小鉢、黒豚のとんこつ、あわご飯と酒ずし、さつま汁、香の物、デザート。
お勧めの「正調さつま料理 お楽しみコース」2,000円を頼んだ他、桜島大根の一品料理も頼んだ。
桜島大根のぶり大根735円
「黒豚とんこつに万能ネギ」はコースのもの、
黒豚の骨付きあばら肉を3時間以上じっくりと煮込んで黒砂糖と焼酎、味噌・醤油で仕上げた300年の歴史を誇る鹿児島人気料理で、お箸で肉が切れるほどの柔らかさだ。
突き出しは、ニガウリの酢漬け、黒豚味噌に焼ネギ添え、ニンジンのキンピラ味付け
さつま揚げは、当地では、つけ揚げとかいう。薩摩芋の唐揚げ、大根
錦江湾で獲れた新鮮なキビナゴを自家製の芥子味噌で食べたが、小さい身に油が乗って美味しかった。
地元の有機無農薬野菜サラダ840円
白菜、ワサビ菜、ホウレンソウ、ダイコン、ニンジン、サツマイモ、カボチャ。
薩摩汁には、大根・たけのこ、サトイモ、こんにゃく、鶏肉、万能ねぎがはいっていた。
特(ご飯をクリックする )すしは、車を運転される方は食べないでくださいと、内山さんは云う。
その昔、島津の殿様が宴をひらき、お膳に残された山海の御馳走を、飲み残しの酒と一緒に台所の臺に入れておいたという。
すると翌日、発酵して芳香を漂わせていた。これが酒ずしの始まりだと云う。
酒ずしには、ゴマ、ツワブキ、タケノコ、椎茸、エビ、鯛の酢締め、イカ、三つ葉、木の芽等が入っている。
確かに、お酒が入っていると云うより、かけてあるという感じのすしだ。
このすし、今では家庭でも作られなくなったようで、鹿児島市内で食べられる店は他に一軒あるだけだというから、島津の殿様の「もったいない」から生まれた食文化を味わうのもいいものだ。
参加者皆さん、料理に満足したようだが、内山さんのさわやかな接待も好感が持てた。