2007年に江東区で田んぼの学校をやっていると云う方から、電話をもらった。
初めは田んぼの学校で伝統野菜も栽培したいから協力してくれと云うものだった。
電話をいただいたグループの代表は、熱心で東京都農林水産振興財団江戸川分場で行われた小松菜の研究発表にも参加された。
その一人が、「えこっくる江東」の職員で事務局の牧岡真理さんだった。
牧岡さんは何回も私の話を聞きに来てくれて、2008年エコリーダー養成講座の開講に当たって、講義として「東京の地産地消 : 都市と農業のかかわり方」を話してくれと依頼された。
江東区では持続可能な社会の実現に向け、区民の皆さんが地域で活動を始める機会として、エコリーダー養成講座を開催しているという。
2008年は「食から環境を考え行動しよう」がテーマだった。
輸入に頼っていた食糧が突然閉ざされてしまったキューバの政策転換をいちはやく日本にレポートした吉田太郎さん、
「食」という身近な視点から地球環境問題を考える著作を出された湯本貴和さんらが講師で、「食から環境を考え、行動してみませんか。」と云うものだった。
そこで「東京の地産地消」について、農地のない江東区の皆さんが東京の農業とどのように関わるかを話した。
今年で10年が経過し224名のリーダーが誕生したと牧岡さんからメールをもらった。
それには「江東区エコリーダー養成講座」の10周年記念誌を作成するから、講師としてのメッセージが欲しいとの、原稿依頼でもあった。

修了生は毎年増え、自発的に「江東エコリーダーの会」が作られ
機関誌の発行や、「緑のカーテン」のように区から委託されるようにもなっているという。
「えこっくる江東」が、年間2コースの「親子で江戸野菜づくり」を実施していて、当ブログで何回か紹介したが、
この栽培指導に当たっているのが、エコリーダーの篠宮健次郎さんで、日頃からの肥培管理が実って立派な野菜が収穫された。
同誌の最後に牧岡氏は、10年間の成果を振り返るゴールではなく、これからの10年をスタートさせる折り返し点となれば・・・」と書いている。
7年前くらいだったかな…に、ご一緒しました。
今も毎年、えこっくるのイベントに関わらせていただいて
いるので、年に一度お会いできるのを楽しみにしています。
田んぼの学校では、最初に「田植え」でなく「餅つき」
=おいしい体験からスタートしてハートをつかむ、という
プログラムの発想に、すごい!って思いました。
とても熱意のある行政職員さんですよね^^
こういう方がいらっしゃる江東区は、素晴らしいです〜。