亀戸ダイコンは、春一番のまだ青いものの少ない時期に出荷され、江戸ッ子が競って食べる大根だ。出盛りになると昔からダイコンは干されて味噌につけられる。
この大根干しは、この季節の亀戸勝運商店街の風物となっている。
店の前に、「発酵文化応援団」のセミナーでご挨拶をいただいた、商店会の豊永会長さんが立っていた。ここが会長さんのお店だった。
ここ香取神社参道の商店街は、江東区で最も古い歴史を持ち、戦後は東京の三大商店街の一つとも言われ、多くの人で賑わっていた。
現在、“昭和30年代”をキーワードに観光レトロ商店街を目指し丸定さんの店先も、すっかりリニュアルされていた。
乾きやすいように、切れ込みを入れた亀戸ダイコンが、大きな平ザルに並べて干してある。
しばらく眺めていたら、店の奥から同店の女将に呼びとめられた。
人呼んで「味噌ソムリエ」の女将だ。
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私の、江戸東京野菜の本を「読んでます ! 」と云って、味噌をいただいた。
ありがとうございます。
このお味噌、喜連川さんの店で亀戸ダイコンの試食で付けて食べた、あの美味しいお味噌だ。
さすが気風が良い女将だ。下町の人情を感じて、嬉しくなる。

蔵前橋通り沿いの鳥居から神社へと真っ直ぐ続く約200mの道の両脇には、昭和風に装いを新たにした商店が立ち並び、各店舗では散策のお供にふさわしい逸品もご用意している。
「勝運だんご」や「新鮮・朝〆勝運レバー」、「亀戸香取・勝矢正油」「勝運サンド」など、店主達が趣向を凝らした品々を食べながら商店街の散歩を楽しむことができる。
香取神社、亀戸大根は季節の風物詩で定着しています。
素敵な写真で掲載していただき、また、亀戸大根の縁で先生のご活躍と重なり、こ
れからも応援させていただきます。