今年の初め、江戸美学研究会の伊部知顕氏から電話をもらった。
会員向けセミナーを、目黒の居酒屋「江ど間」で開催したいので協力してほしいと云う。
伊部氏は、江戸東京野菜を料理する「江ど間」のお客さんで、宮城幸ノ介氏と意気投合、
この度開催された「守って行きたい江戸の味セミナー @江戸東京野菜を食べよう!」は、伊部氏がやりたいと提案し、電話をくれたというもの。
宮城さんは、2010年2月に目黒の居酒屋「江ど間」をオープンしている。
江戸美学研究会は、着物や歌舞伎等の研究から始まったそうで、そこから、江戸東京野菜にまで発想を展開してくれた。
伊部氏は熱心で、「すみだ食育goodネット」にも聞きに来てくれた。
帰り際に会いに来てくれて、立ち話だったが、話の中に出てきた「生産者の美学」に、興味をそそられたようだった。

合理性の中に美しさがある。
農産物の栽培は、幾何学的に縦横斜めと、整然と植えつけることの美しさの中に、無駄なく沢山の農産物が生産される(写真をクリックする)。
また、生産された農産物を出荷する上でも、生産者には愛情をこめて消費者に届けようと、農家独特の美学がある。
亀戸ダイコンは亀をイメージして束ねる。
根深ネギの大束まるきも美しいが、( クリックする )千住ネギを一本の藁縄で束ねているのもシンプルで美しい。


「千住ネギ」の肉巻き、今が旬の「のらぼう菜」の山椒炒め、そして、東京ウドのキンピラが出された。
どれも美味しくいただいた。
品川汁には、物語があり、そして食材は、東京にこだわっている。
豆腐、東京の原木シイタケ、ジャンボシメジ、伝統小松菜、滝野川ゴボウ、江戸甘味噌となっている。
五代将軍綱吉がまだ、館林の城主だった時、脚気になった。
ご飯は、玄米ご飯だ、今の時代、結構美味しくいただいた。
その後、伊部氏から皆さんが書いてくれたアンケートを送ってきていただいた。
皆さん満足に丸をつけていただいた。ありがとうございました。
<strong>伊部氏の名刺に、
シンプルなライフスタイル、美意識の高い文化・・
江戸で育まれたさまざまなステキなものを守り、
もっと今の生活に生かしたい。 江戸美学研究会
一緒に江戸を楽しんでくださる方、一緒に研究してくださる方、
活動を支援していただける方募集中 ! とあつた。