奥多摩ワサビの花が咲き始めた。
昨年12月から始まった家庭画報の連載、「よみがえる江戸野菜十二か月」は、葉画家の群馬直美さんが描く江戸東京野菜で、1月号 内藤唐辛子の後とは、
2月号で後関晩生(伝統小松菜)、3月号で亀戸大根、4月号で しんとり菜、5月号で、孟宗竹の筍が掲載され、好評を得ていた。

家庭画報国際版 編集部の飯田想美さんから、今後の、掲載について相談を受けたので、ワサビはどうかと奥多摩の千島国光さんに電話をして見ると、花が咲き始めたというので、群馬さんと3人で行こうということになった。
千島さんは、奥多摩で五代続くワサビ農家( 西多摩郡奥多摩町丹三8-2 Tel 0428-85-1872 ) で、沢山のわさび田を持っている。
一昨年にお邪魔した時には川苔山の1,300b地点まで農業用モノレールで連れて行ってくれたが、先の地震で山道が崩れたところもあるようで、今回は、鳩ノ巣駅から右に折れて、段々が美しい西川渓流のわさび田に案内いただいた。

群馬さんの創作意欲が湧くように、自分で選んで好きなものを抜いていいと、千島さんに云われて、飯田さんと二人で田んぼに入った・・・
千島さんから、「すいぶん遠慮して小さいのを抜いてきたなー」と云われた群馬さん、結局千島さんが抜いた太いのを、描く分と、岸田シェフに食べてもらう分、しかも葉付きのままのワサビを購入した。

千島さんの店で、ワサビ付きのざるそばを注文したが、擂ったワサビをそば汁の中に入れたら、千島さんからそばに乗せて、汁にそばを少しつけて食べるとワサビの辛味や甘み、香りを楽しむことが出来ると教えていただいた。
ワサビの茎を三杯酢(中)につけたものと、醤油(右)につけたものも美味しい。
残ったワサビはすべて擂って、そば汁に入れそば湯で割って飲むと風邪をひかないと、千島さんがそば湯を薦めてくれた。
つれていってもらったこと、今でもとてもよく覚えています。
お昼時に、収穫したてのワサビを川底で拾った石の上ですりおろして
お弁当についていた醤油をちょっとたらして…キクーッ!
なんて言いながら、みんなで味わいました。
とても懐かしい思い出です^^