21日(土)、「NPO法人すぎなみ環境ネットワーク」の依頼で、荻窪にある杉並環境情報館「あんさんぶる荻窪」で江戸東京野菜のお話しをしてきた。
この企画、実は昨年の12月に依頼があったもので、3月12日に開催する予定で区の広報で呼びかけたら70名からの杉並区民に申し込んでいただいた。
しかし、東日本大震災が前日に発生して延期になっていたものだ。

「荻(おぎ)」が繁茂していた窪地」が荻窪の地名の起こりといわれ、
昔から荻窪駅の上り中央線の先頭車輌が止まる辺りの線路わきに植わっているが、
今回、伺った杉並区複合施設「あんさんぶる荻窪」の屋上庭園の一角にも荻が繁茂していた。

3月に申し込んでいただいたかは方々は、ほぼ来ていただいたようだ。
前回は、事務局次長の野崎幸子さんが、皆さんに見せたいと、金町コカブや亀戸ダイコン、東京ウド、伝統小松菜、のらぼう菜等を、農家から直接購入するなどして集めていただいていたが、
今回は、端境期になってしまい集めることはできなかったが、引き続き栽培されていたのらぼう菜を展示していただいた。 (写真をクリックする)、

江戸東京野菜については、杉並のお話を盛り込んでお話をしたが、
学校給食の他、ミクニマルノウチにも納めている鈴木宗孝さんや、クリ栽培の内藤隆さん等代表的な方をスライドで紹介するとともに、
江戸東京農業説明板(クリックするとJA東京中央会ホームページより)が建っている、「クリの豊多摩早生」「」高井戸節成キュウリ」「井荻ウド」を紹介。
世田谷の大蔵大根のルーツを探ると、杉並辺り(豊多摩郡)で栽培されていた、「源内つまり」であることなども紹介した。
皆さん熱心で質問なども沢山いただいた。

さて、すぎなみ環境ネットの皆さんは、同情報館4階を拠点に活発な活動を展開されているが、そこには、ビオトープが作られカエルばかりか、季節になるとホタルなどの観賞もあると云う。
別に水槽では善福寺川流域に生息するエビガニやメダカなども飼っていた。
お問い合せ 03-3398-3191

同館は、JR中央線荻窪駅西口から3分の立地で、西側を環状8号線に面している6階建て。

早めに着いたので野崎さんと青木佳子さんが、同館を案内してくれたが、ヒートアイランド対策が施された、緑の館だった。
外観には、テイカズラと、ムベがみどりのカーテンになっていて、テイカズラの甘い香りが辺りに漂っている。
秋には紫のアケビが実ると云うから、小鳥たちも寄ってくるようだ。

屋上には、クリーンエネルギーの利用として太陽光発電システムのパネルや、風力発電の小型風車、太陽光集熱器等が設置され、同館で利用されている。
クリックすると 一階フロアーで、発電力が表示されていた。

6階の屋上階から外階段を利用して降りるスロープには、四季折々に咲く草花で覆われていた。
1階からも登ることが出来るが3階と5階部分の外階段がそれで、丘に登っていくような錯覚に陥る景観だ。
講演後、社会福祉法人いたるセンターあけぼの作業所の文野正広さん、阿部千尋さん、沼野康仁さんがこられ、障害者の皆さんと江戸東京野菜を作ってみたいので協力してほしいとの話があった。
栽培環境等もある程度整っているとのことなのでお引受けしたが、今後、このブログでも紹介していきたい。
その後、ホームページにアップしたとメールをいただきました。
「5月21日の講演会では、熱意あふれる素晴らしいご講義を賜り、ありがとうございます。
大竹先生のお話をとおして、江戸東京野菜の魅力を感じるひと時でした。
私どものホームページにて、講演会の様子をアップいたしました。
ご確認をお願いいたします。
江戸東京野菜の画は、大竹先生の御著書を参考に、講演会のポスター、チラシ用に私どもの職員が描きました。
Webでも大竹先生の講演会の様子と共に、皆様に見ていただくことができて幸いです。
感謝いたします。 今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。
広報委員 大西・大野 事務局 青木」
皆さん有難うございました。