豊島区立千登世橋中学校の生物環境科学部( 稲津貴広先生 )では、地元の伝統野菜「雑司ヶ谷ナス(改良中生山ナス)」」の栽培が今年から始まったが、この経過については当ブログでも紹介してきた。

江戸の昔、当地で栽培されていた伝統野菜の「雑司ヶ谷ナス」については、5月9日の贈呈式で全校生徒に簡単に説明をしたが、生物環境科学部の皆さんには、伝統野菜とはどのようなものか、なぜ皆さんに栽培してもらうのか等の他、江戸東京野菜を取り巻く情勢についても聞いてもらった。
「雑司ヶ谷ナス」の歴史については、同校の栽培支援をしているJA東京あおばが、平成9年に地元、雑司ヶ谷大鳥神社に建立した「江戸・東京の農業」の説明板があるが、この程、同校で栽培復活が始まった「雑司ヶ谷ナス」の苗をポット植えにして奉納したことも伝えた。
因みに、同校から1分のところにある都電荒川線の学習院下駅で乗車、次の鬼子母神前駅で下車、2分で雑司ヶ谷大鳥神社に行ける。

帰りがけに、同校の圃場を見回ったが、この所の雨がマルチにあたって跳ね返りが、風除けのために張ったレジ袋の周りに土を跳ね上げていた。
葉の裏に土を跳ね上げて、蒸散作用が出来ないようになるケースが多いが、レジ袋は一定の効果を上げたようだった。
数日後には、支柱を立てて枝の誘因をすると云う。