宮中で執り行われる新嘗祭の儀式に献納される精粟の播種祭の儀式が、東京都農業感謝実行委員会(会長村野弘一)の要請により、先週初めにJA東京あぐり(鶴田正司組合長)の組合員・海老沢孫次さんの圃場( 西東京市 )で古式にのっとり、厳かに執り行った。

この行事で播種される粟は、東京の場合「古里1号」種で、戦後、食糧増産の時代に、東京都農業試験場(現・東京都農林総合研究センター)が東京の各地で栽培されていた粟を集めて品質試験を行ったところ、奥多摩の古里地区で栽培されていた餅粟の品質が、他の粟よりも優れていたことから普及したと云う品種。
この粟、昨年献穀された、狛江市の小川さんから引き継いだものだが、毎年圃場が変わることもあり、品質の劣化は現れていない。
尚、海老沢さんと一緒に11月23日の宮中新嘗祭に献納される精米の御田植祭は、国立で執り行われたことは当ブログで紹介している。
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播種から10日目、実家に行く用事があったので出掛けた帰り道、宮中献穀粟の圃場に立ち寄った。
粟のタネは細かいから、蒔くのも大変だが、少量蒔いたつもりでもこんなに発芽していた。
どれも元気だが( 畑をクリックする )、何回か間引きをする必要がある。
地元の農家や、JAの職員がお手伝いをするようだろう。
粟の生育は、また報告する。