豊島区立千登世橋中学校で展開されている雑司ヶ谷ナスの復活は、ようやく収穫期を迎えた。
7日、授業の終わった16時から同校の圃場に集まったのは、栽培を行っている生物環境科学部と初物のナスを調理する家庭科部の皆さん。
これまでの経過については同ブログで紹介してきた。

皆さんが、ハサミを持って収穫を行った。
雑司ヶ谷ナスの収穫は中間試験の後の予定で、試食も実施することになり、家庭科部の皆さんの協力を得て皆で試食会となったもの。

当日は、栽培支援をしている、JA東京あおばの、渡邉嘉和常務の挨拶で始まったが、食べるにあたって、雑司ヶ谷ナスについて説明しろと云うので、特徴について紹介した。
このナスは、これまで60年間、栽培されていなかったもので、肉質が緻密で硬いから、まず握ってみてほしいと、提案。 生徒からは緻密な分、重いと云う感想も聞かれた。
2年前に復活した「寺島ナス」は、ナスの匂いも強く、あく等、味に深みがあるから、雑司ヶ谷ナスも古いナスだから、そのような特徴があると思われるから、注意して試食してほしい旨生徒達に伝えた。

調理は、何処のスーパーにも売っている「千両ナス」との食べ比べをするため、各々を縦切りと輪切りにして、サラダオイルで両面をしつかりと焼いたものと、電子レンジで蒸したものの2種類に、塩とドレッシング( JA東京あおばが持参した練馬大根ドレッシング。)で試食した。

伝統の雑司ヶ谷ナスに興味を持っている先生方も集まってきてくれて、生徒さん方と一緒に試食をしてもらった。
生徒達は、食べなれた千両ナスと比べると「味が濃い」、「美味しいと」口々に話していた。
特に、ナスは好き嫌いがある野菜だが、嫌いだと言っていた生徒も食べていた。
地元の名前を冠したナスを初めて食べて、今後自信を持って栽培することが出来るだろう。

当日、JA東京あおばでは、生徒の土産用に、同中学のバックヤードとして雑司ヶ谷ナスを栽培している練馬区石神井地区の榎本多良さんのナスが提供された。
また、地域振興部販売促進係の千野登美子さんが作ってきた「茶せんナス」と「なすの漬物」も試食として振る舞われた。
雑司ヶ谷なす・・・・・・8本
サラダ油・・・・・・・・適量
しょう油・・・・・・・・大さじ2
日本酒・・・・・・・・・大さじ2
砂糖・・・・・・・・・・大さじ1
だし汁・・・・・・・・・200cc
(だし用あら削り節15gと水200ccで煮だす)
片栗粉・・・・・・・・・小さじ2
◆作り方 (調理時間の目安:30分)
1.洗ったなすの額を取り、なすの中心に向かって縦に5mm間隔の切込みを入れます。
水をよくきる、または、水分をふき取る。
2.鍋にサラダ油を熱し、低い火力(中火温度を調節しながら)で5分程じっくりと
素揚げします。
3.揚げなすは、油を切っておきます
4.しょう油、酒、砂糖、だし汁(少量残す片栗粉溶き水に使う)をあわせ加熱、
沸騰させたところに、片栗溶き水を加え、トロミをつける。
5.3のなすを器に入れ、キュッとひねりながらつぶし、4のだし汁をはる
なすを縦に2等分又は、4等分切
ビニール袋に入れなす漬の素(粉末)30g加え
なすの皮に粉をすり込む、後に水を入れ袋の口をふさぎ
冷蔵庫に半日〜一日で美味しくつかります。