地元ゆかりの伝統野菜、里帰りした三河島菜を生徒達に食べさせたいと荒川区の栄養士さん達が、小平の宮寺農園(園主・宮寺光政氏)にやってきた。
里帰りした三河島菜は、当ブログのカテゴリにまとめてあるが、この菜が新聞で報道されたことで、荒川区立尾久宮前小学校の栄養教諭・鈴木恵理先生と、第三日暮里小学校の栄養士・清水一枝先生の二人が、昨年の暮れに訪ねてきている。
以来、メールで情報を伝えていたか、先日、鈴木先生が尾久宮前小でゆかりの伝統野菜に注目している栄養士の先生方を集めて勉強会が行われた。

左からも宮寺氏、新井美穂先生(尾久西小)、鈴木恵理先生(尾久宮前小)、清水一枝先生(第三日暮里小)、田中彬子先生(峡田小)、内田久恵先生(第一日暮里小)。
市立小平第六小学校の、白井ひで子栄養教諭(右)が、別件で宮寺さんに協力を依頼しに来ていた。
尾久宮前小で開かれた勉強会では、江戸東京野菜についてお話させていただいたが、特に、里帰りした三河島菜については、その経緯等を含めて説明し、昨年から栽培し、今年になって採種まで行っている第一人者の宮寺さんにお会いした方がいいと勧めていた。

一行は、一度来たことのある鈴木先生と清水先生が初めての先生方を案内して来た。
宮寺農園は、夏作と秋作の端境期になるが、同園で採種した、馬込三寸ニンジンが勢いよく生長していて、宮寺氏から栽培上のポイントの説明を聞いていた。

馬込三寸ニンジンの間引きしたものを皆さんに食べてもらったが、まだ、根の状況はニンジンとは言えないが、葉はセリ科独特の香りが強い。
交配種のナスの間に栽培されている伝統野菜の「寺島ナス」は、華奢だから見た目でその違いがわかる。
タネ採り用の実は、大きくなっていた。
ハウスには、トマトが残っていたが、宮寺さんから一人一人に試食用に配られた。
水を切った栽培だから、甘い。
皆さんはの学校は、里帰りした三河島菜の栽培を予定しているということで、宮寺さんと日程調整が行われたが、今年は、東京シティ青果からも宮寺農園に出荷の要請が来ていることから、学校給食にも対応できそうだ。
荒川区の皆さんには、宮寺さんが採種したタネを一人一人に手渡された。
先日、東京都教育委員会等が主催した「平成23年度 健康づくりフォーラム」で、尾久宮前小の鈴木先生が同校の取組を発表したが、9月15日に尾久宮前小と峡田小が、宮寺さんを招いて、播種を行うと云う。
宮寺さんはこれまで品川区の小学校で栽培指導をしてきた経験から、指導には定評がある。