亜熱帯の果実、パッションフルーツの栽培団地が昭和40年代に八丈島の樫立地区に出来たと云うので見に行ったことがあった。
現在は、小笠原でも栽培されていて、大田市場などに出荷している。
南の島だから露地で出来るものだと思っていたパッションが八王子で露地栽培されているとは知らなかった。
八王子市犬目で植木生産をしている、濱中彰さん・洋子さんご夫妻からパッションを送っていただいたので、畑を見せてもらいに伺った。
栽培は、ご子息の俊夫さんが、今年から、南多摩農業改良普及センターの指導で始めたもので、市内には4人の仲間がいる。
濱中家では、俊夫さんが42本、彰さんが8本、洋子さんは15本と、息子に教えてもらいながら、家族みんなで栽培している。

洋子さんは、「農の生け花愛好会」の東京のリーダーとして活躍、また、農家の主婦として農業機械の事故を防ぐためのハッピーリングの提唱者の一人でもあり、このブログでも紹介している。
お宅に伺った時には、パッションの畑で、孫の拓馬君(8歳)と健太君(6歳)、美咲ちゃん(4歳)たちに手伝ってもらいながら、パッションの蔓の選定や、落ちた果実を拾ったりと、忙しくしていた。
俊夫さんの逆L字栽培は、一本から何本もの蔓を伸ばし、そこに実を付けると云う栽培法。
クリックすると、洋子さんの栽培法は、昔からの棚にする栽培。

洋子さんには、5年ぐらい前にパッションの鉢植えをいただいたことがあったが、ハウス内で栽培していたと思っていた。
今年から挿し木で増やして、行燈造りの鉢植えにして売るとかで、蔓の何処を切るのか教えてくれた。
クリックすると、挿し木をしたパッション。
葉を一枚残して、茎の両サイドを切り落として土に差すだけという。
パッション栽培の農場入口には、看板のようにパッションが植えられていた。
クリックすると、孫の拓馬君と健太君が、仲良く洋子さんの指示通り、挿し木用のビニールポットに次々と土を入れた。
パッションをご馳走すると云うので、濱中家での食べ方を教えてもらった。
パッションを二つに切って、スプーンで中の果肉をかき出す。
一つでもいい匂いなのに、幾つものパッションを切ったから、辺りはパッションのいい匂いがたちこめた。
写真をクリックする。それを小鉢に入れて、生クリームのホイップを乗せて食べると云うもの。
タネも一緒に食べるが、タネを咬むとパリパリした食感がいい。
もうひとつの食べ方は、かき出した果肉を集め、それを金笊で濾してタネを取り除く。
お兄ちゃん二人と一緒に、美咲ちゃんも一生懸命手伝う。
長男の拓馬君は優しいから、三兄弟は、喧嘩をすることなく、協力し合ってつくってくれた。
写真をクリックする。 少し水を加えて砂糖を少々、撹拌したものをグラスに入れたら氷を入れて冷やして飲む。
おいしかった。
帰りがけに、「道の駅 八王子滝山」に寄ってみたら濱中俊夫さんのほか、石川耕平さん、澤井重徳さんのパッションが並んでいた。
4日(日)には同道の駅で、宣伝のために生産者が集まって宣伝販売が行われるようだから、出かけてみては。
尚、宣伝販売の模様はここから