2011年09月01日

竹林から流れ込む湧水にワサビが育つ、昭島市民注目のワサビ田。


JA東京みどりの直売所「みどりっ子」で、現役時代から親しくさせてもらっているJAの山崎眞義さんにお会いしたので、仕事中無理を頼んで昭島でワサビ栽培をしている鈴木理夫さんのお宅に案内していただいた。



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先日、奥多摩の荒々しい環境の中にあるワサビ田を紹介したが、鈴木さんのワサビ田は、住まいの裏にあり、信州 安曇野の大王わさび農場をコンパクトにしたような景観すらする。

ここのワサビ、鈴木さんが、毎年、奥多摩に出掛け知り合いのワサビ農家から、苗をわけてもらい春先に定植すると云う。



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このワサビ田、単にワサビを栽培しているだけでなく、昭島の自然や環境を考える上でも、その湧水を市民は注目しているし、メディア等でも紹介されている。

JA東京グループが実施している、平成19年度の「東京『農』の風景・景観コンテスト」で賞を受賞している。(クリックするとJA東京みどりの推薦理由)



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国分寺崖線でいくつかの事例を見てきたが、湧水は崖線上部の台地に雨水の涵養機能をもった農地等のオープンスペースが残っていることが重要で、バブル時代に高層マンション等が建設されたことで、基礎のコンクリートを打つためや地下深く堀下げられて、水脈が切断され、枯れてしまった湧水があちこちにある。

また、住宅地に降った雨水の多くが雨ドイを伝わって下水道に流れ込み、地下まで浸透せず、地盤沈下の原因にもなっている。


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鈴木宅のワサビ田は湧水量が多く、せせらぎの音をしばし聞いていると心癒される。
2、3日前に降った豪雨で、湧水量が増えたのかと思い、鈴木さんに聞いてみると例年並みの水量だと云う。

ワサビは、春先の若葉と白い花が咲く頃が美しい。
このワサビ田には水生昆虫のホタルの幼虫やカワニナ、トンボのヤゴ、沢ガニなどが生息しているとかで、農薬散布などはできないから、夏には、葉の多くがコナガの食害にあい、それが目立ち始める。

ここのワサビは、自家用の他、近所に配ったり、手伝いをしてくれた人等に差し上げていると云う。
湧水の保全とともに、ワサビ田と伝統のワサビ栽培の技術を後世に伝えていくのが使命だと云う。

鈴木さんには、また、寄せてもらいますと、お願いして帰ってきたが、良いものを見せてもらった。

近いうちに、地元の小学校で昭島の農業について3年生に話をすることになっているから、ワサビ田のことは、子どもたちにも伝えようと思っている。

追録

鈴木さんのワサビ田から東に1キロほど立川崖線の上に、東京都農林水産振興財団がある。
崖線の下には東京都農林総合研究センター( 旧東京都農業試験場 )の農場が広がっているが、そこにも湧水がこうこうと流れている。

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かつては、センターの崖線には、何か所も湧水があり、清水をためた池も残っているが、各所で湧水は干し上がってしまった。
ここ1か所だけは今でも、湧き出しその清水は、そのままU字構に流れ込んでいるが、何か栽培に利用できたらと思っていた。

追録

昨年、放送された「ちい参歩昭島」が動画配信されているので紹介する。ご参考に


posted by 大竹道茂 at 00:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 東京の農業と農業者達
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