NPO法人ミュゼダグリ(理事長酒井文子)恒例の農家見学会の後で、折角練馬まで来たので、石神井公園の隣りにある「ふるさと文化館」にメンバーを案内した。
この文化館は、2010年3月に開館したようだが、私が知ったのは今年の4月。
石神井公園の三宝寺池に立ち寄った時に同館の前を通りかかったが、その時は先を急いでいたので今度こようと思っていたが、その後は月曜日の休館日だったりで、初めての来館となった。
練馬の歴史は、農業で練馬大根の歴史だ。
同館の二階が常設展示室になっていて、練馬大根の資料等、興味深いものがあった。
学芸員の方なのか、親切に説明してくれた方に勧められて、納所二郎さんは天秤棒で練馬大根の運搬の体験させてもらった。
練馬大根の復活に関するパネルがあった。
平成元年に「練馬大根育成事業が始まる」とあり、同年、「練馬大根が復活する」。
これは、練馬区が事業として取り組んだものだが、事業実施にあたって30数年栽培できなかった練馬大根のタネはどうしたのか、誰でもが知りたいところだ。しかし、記載はない。

練馬大根は、バイラス病のまん延で、商品になるものが生産出来なくなってしまって、戦後の練馬はキャベツ産地にとってかわられた。
しかし、その間、先祖がつくり続けてきた練馬大根を滅ぼしてはならないと、わずかだが苦労を重ねて練馬大根をつくり、タネを採り続けてきた人がいたのだ。
このような、縁の下で努力した人を忘れてはならないし、後世に伝えていかなければならない。(上記写真をクリックすると平成4年10月発行、「東京ゆかりの野菜と花」農文協より)
先日、橋本登氏(練馬区田柄)とバツタリあったが、父親から受け継いだノウハウで、今も採種を続けていると云う。
「平成19年、学校給食に練馬大根を食材にした献立が登場する。」とあるが・・・
これは余談だが、この年練馬区が板橋区から独立して60周年目、学校給食用の練馬大根を抜くために「第一回 練馬大根引っこ抜き競技大会」が開催されたもので、
今年は12月4日(日)に第五回大会が大泉地区で開催される予定。
11時半過ぎ同館に着いたが、展示を見るに先立って、まずは昼食のため1階の「えん座」に入った。
み

この店の売りが、「糧うどん」だと云うので、注文した。
写真をクリックすると、右から納所さん、酒井文子さん、細川奈津美さん、芳賀緑さん。

野菜は地元農協の直売所や農家から仕入れていると書いてあるのは、安心感がある。
クリックしてメニューを見ると
「糧うどん」と「霙(みぞれ)糧うどん」が一番上に書いてあり、大盛りの「霙糧うどん」を注文した。

うどんには、練馬大根の葉を練り込んだ緬と練馬産のブルーベリーを練り込んだ緬が、一本ずつアクセントにはいっていると云うもの。
緬に練り込んであると云うので、うどん全てが、練り込んだ緬と早合点してしまったら、一本だけだった。
練馬ダイコンが生産される、冬限定だど云うので、納得した。
肉汁には、笹ガキゴボウが入っているのと、肉は脂身ではなかったので、甘さを無かったが、
これはこれで美味しい。
大根おろしは、霙になり、肉汁がまろやかとなった。
JA東京あおばの石神井支店に車を駐車していたので、戻る途中、練馬がキャベツ産地になったことも伝える「甘藍の碑」に案内したが、この碑については当ブログでも紹介している。
素敵!!
故きを訪ね 新しい風
涼しい秋風が 吹き出します〜〜ネ
秋野菜が 楽しみですヾ(´ー`)ノ