それはまさに親から子へ、子から孫へと
代々受け継がれてきた
食文化を伝えることそのものです。
と、レシピ集を読み終えた扉に書いてある。
戴いた「はたけの味」は、山形県庄内で農家民宿を経営しながら、庄内の郷土料理を今に伝える
ふたりによる、心にしみる郷土の味
初めて、山形大学に招かれた折に、「続 はたけの味」の小冊子を江頭宏昌先生( 山形大学農学部准教授・山形在来作物研究会会長 )から戴いた。
何でも、内閣府の「地方の元気再生事業」に採択された「つるおか森のキャンパス元気プロジェクト」の事業として、つるおか森のキャンパス推進協議会が、山形在来作物研究会の監修により発行したもので、
秋・冬編(ダダチャ豆、温海カブ、カラトリイモ、もってのほか、庄内柿)と、その続編として春・夏編(バンケ、アサツキ、孟宗、民田ナス、アケビ)を発行した。
どの料理も、高橋政知氏の綺麗な写真で、長南光さん、みゆきさん親子の料理が生きている。
庄内地方の産直施設などで誰でも購入できる在来作物を取り上げ、
@在来作物を使った伝統料理、
A誰にでも簡単にできる家庭的な料理、
B新しい発想の料理の
各3種ずつの料理を紹介していて、何時までも大切にとっておきたい小冊子で、大切にしている。

この度発行された「はたけの味」は、先に発行された小冊子「秋・冬編」と、「春・夏編」を集大成したもので、新たに、ヤマブドウ、平田赤ネギ、ミョウガ、オカヒジキ、ウルイを加えた15品目が紹介されている。
山形大学農学部教授で山形在来作物研究会副会長の平智先生が、
新しい食文化の創造をめざして」を、
江頭先生が
「次世代に伝えたい―、
山形県庄内地方の在来作物と食文化」を書いていて、
アル・ケッチァーノ オーナーシェフ奥田政行氏は、メッセージを寄せている。
このレシピ集、文化庁の委託事業として鶴岡食文化創造都市推進協議会が実施した、文化芸術創造都市モデル事業により、山形在来作物研究会が監修。
メディアパブリッシングが発行(A4版 76P 税別1,333円)している。
購入は、インターネットでジュンク堂でも買える。