山形在来作物研究会の江頭宏昌会長(山形大学農学部准教授)には、昨年来、東京に来るときは時間を割いて欲しいとお願いしていたが、9月初めに、時間が取れたと連絡を戴いた。
この間、先生からは何かと励ましやら、資料や情報をいただいていて、先にブログでも紹介したが、檜原村の古いタイプのジャガイモの件も、報告しなければならないものだ。
先生とは、江戸の歴史と、現代が合いまった町、押上で待ち合わせた。
すでに塔の外観は整っていたが、スカイツリーを見るには、周辺に幾つもの撮影ポイントがあるが、その一つ、夕暮れになっていたが川面に映るスカイツリーが見える北十間川に架かる十間橋に案内した。
この北十間川、家康が江戸の都市づくりの一環として開削した小名木川、竪川以降、万治年間(1658-1660)に掘られた運河。
またそこは、江戸東京野菜を初め東京の食材にこだわる、「よしかつ」の目と鼻の先だった。

今回、ご一緒したのは、「野菜の学校」でお世話になっているお歴々だ。
草間壽子さん(江戸東京野菜普及推進連絡協議会・山形在来作物研究会会員 食生活ジャーナリスト)に、江頭先生にお逢いすると連絡したら、先生のファンが集まった。
御倉多公子さん(山形県出身 在作研会員 園芸研究家)、白戸啓子さん(クッキングサロン「野菜の食卓」主宰)、高橋芳江さん(江戸東京野菜会員 渇ハ菜里屋)、脇ひでみさん(在作研会員 食生活ジャーナリスト)
草間さんと高橋さんは「よしかつ」に来たことはあっても、他の方は来たことがないと云うので同店でお逢いすることになったもの。
例によって、店主の佐藤勝彦さんが、
刺身盛り合わせ (写真をクリックする)をもってきて、食材一品々を説明してくれたが、これが同店の売りだ。
すみいか:江戸前東京湾
青柳:江戸前富津
大葉・穂紫蘇:葛飾
ムラメ:足立
みょうが:西多摩郡瑞穂町
わさび:千島園 奥多摩
つけもの (写真を撮るのをわすれた。)
きゅうり:ぬか漬け 練馬
なす:千両 三鷹
水菜:清瀬
とりあえずは、練馬の「金子ゴールデンビール」で乾杯
このビール、毎回発売となると、佐藤さんが、練馬まで車を飛ばして買いに行く代物で、飲みやすいことから同店ではお客さんが必ず注文すると云う。
次回、練馬での発売は10月15日(土)だそうだ。
今回のメンバーは、お酒はあまり飲まなかったが、江戸東京野菜に関連した焼酎があると、佐藤さんが並べてくれた。
明日葉:明日葉入り御神火 大島
練馬大根:練馬大根焼酎 練馬
小松菜:小松菜焼酎 江戸川
キャベツ:中野甘藍 葛飾
じゃがいも:HINOHARA 桧原村
里芋:赦免花 八丈島
人参:君暮らす街 清瀬
ねぎ:千住葱焼酎やっちゃ場 千住葱茂
軍鶏:東京軍鶏(鬼くるみのチップでスモーク)
ブロッコリースプラウト:静岡産
ムラメ:足立
チーズ:細切りチーズ市販品
「里芋の塩からあえ」
里芋:八丈島
塩辛:赤いか入り塩辛 神津島
みょうが:三宅島
大豆:青梅在来 西多摩郡日の出町
にがり:ひんぎゃのにがり 青ヶ島
塩:ひんぎゃの塩 青ヶ島
わさび:千島園 奥多摩
揚げだし茄子
なす:寺島茄子・青なす いずれも東久留米
胡麻:金胡麻 西多摩郡瑞穂町
江頭先生がお土産と云って、皆さんに、完熟の高級西洋ナシ「オーロラ」を持参してくれた。重いものを有難うございました。初めて食べるが美味しかった。
(赤モンジャをクリックすると黒モンジャ)
生地:農林61号 西多摩郡瑞穂町
柳久保小麦 東久留米
米粉 宮城県産ひとめぼれ
キャベツ:群馬県産
なす:寺島茄子 東久留米
ソーセージ:大多摩ハム とうきょうXあらびき ソーセージ
イカ:江戸前すみいか
バケット:墨田区亀パンバケット+八丈島バター
アイス:ダ・ルチアーノ製 磯沼ミルクファームみるくの黄金律
栗の渋皮煮:秋川
イチジク:葛飾
5時過ぎから始まった懇談は9時近くなったが、翌日は、江頭先生は会議だし、皆さんは秋葉原で「野菜の学校・鹿児島野菜」が開かれるので、お開きとした。
それにしても有意義な懇談で、ずいぶん勉強になった。
江頭先生、遅くまで有難うございました。