九州伝統野菜フォーラムは、一部、二部とも盛会裏に進んだ。
参加された方々も、各地での取り組みの現状や、伝統野菜に対する思いを発言されたから、盛り上がっていた。
三部は、今回の講師、事例発表者の地元の伝統野菜を使って、「伝統野菜の新しい味を発見してみませんか?」と、五感を使って学べる楽しいフォーラム(18時半から参加費5,500円)が開催された。
会場になる、熊本交通センターホテルの総料理長・後藤和昭シェフから、東京にも注文が来ていた。
伝統小松菜、品川かぶ、馬込三寸ニンジン、伝統大蔵ダイコン、青茎三河島菜の5品目だが、厨房の都合上、11月21,22日頃に到着いただけるとありがたいとの事だった。
ビストロプレミアムメニュー

(安納芋、春日ぼうぶら、水前寺菜、はやとうり、伝統大蔵大根、
品川かぶ 伝統小松菜、馬込三寸人参、青茎三河島菜、
かつお菜、流川れんこん)
(はやとうり、品川かぶ、伝統小松菜、馬込三寸人参、かつお菜、
流川れんこん)
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会場の皆さんは、料理が出てくるたびに、サプライズを楽しんでいた。
事務局に頼んで、案内状を出してもらった全国の皆さんも駆けつけてくれていた。
5月に開催された野菜の学校で「奈良県の歴史地理と大和伝統野菜」を話された、奈良県農林部マーケテイング課課長補佐の田中久延氏も楽しんでいる。
鹿児島の伝統野菜の権威・田畑耕作さんも来てくれていた。指宿の伝統野菜「山川大根」は、練馬大根が伝わったものだと教えて戴いて、パワーポイントでは同氏が撮影した写真も使わせてもらっている。
「日本の伝統食を考える会」の中筋恵子さんも同会を紹介されていた。
また、東京からは、前日熊本入りした納所二郎さんと、当日入りした「小金井・江戸東京野菜でまちおこし連絡会」の内田雄二さんも小金井市で開催中の「2011秋の黄金丼フェア」について、皆さんに紹介した。
小金井から愛媛県の限界集落に移住した、土井利彦氏と宮本幹江さんも駆けつけてくれた。
会場で、江戸東京野菜にも注目頂いている金沢工業大学小松俊昭先生と再会。先生は、ひご野菜の6次産業化事業の、専任コンサルタントとして活躍されているようだ。
熊本農政事務所で野菜産地育成をされていた、永井泰弘さんとも再会できた。永井さんは上京したおり、寺島ナスの復活に取り組む第一寺島小学校に案内したことがあった。
また、「ふるさと食農ほんわかネット」の佐藤洋子事務局長(熊本)、「百姓 天草育組アルチザカクラブ」の馬場照昭氏(熊本)、料理研究家の原田ともよ氏(大分)、鹿児島県農政部農産園芸課野菜係の谷まり主査、音楽トマトの若松隆氏(鹿児島)、九州農政局 消費・安全部消費生活課長の福田和久氏との新たな出会いがあった。
蒸し物 鯛のかぶら蒸し(品川かぶ)
焼物 フォアグラ大根(伝統大蔵ダイコン)
(春日ぼうぶら、馬込三寸人参、流川れんこん揚げ物)
辛子蓮根とれんこん挟み揚げ
(流川れんこん、水前寺菜、春日ぼうぶら)
(はやとうり、伝統大蔵大根、馬込三寸人参、流川れんこん)
人参ケーキのフランボワーズソース
(伝統大蔵大根、馬込三寸人参)

3年前、加賀野菜の金沢で、北陸農政局が主催して、「伝統野菜サミット」が開催された。
懇親会の席で、北さんと親しくお話をさせて戴いたが、その後、メールでの情報交換では、サミットを続けましょうと云うもので、どの県でも、思いは一つだが、持ち上がらなかった。
今回のフォーラム、一部の「伝統野菜」フォーラムと、第三部 ひご野菜セミナリオ ビストロプレミアムが、北さん達、くらしマイレージallianceの主催、
第二部「食育アイランド九州」九州交流会は九州農政局が主催と云うことで行われたわけだが、北さん、園田さん、西さんの三人が、九州農政局を動かし、こんなに大きな、また素晴らしいイベントを展開したのだから、頭が下がる。
東京から参加した皆さんとも、夜の町に出て焼酎を酌み交わしながら、3年後ぐらいには、このフォーラムを参考にして、東京で開催したいものだと話しあったりもした。