狭いところだったので蒔きづらそうだったが、一生懸命蒔いてくれたことは、当ブログで紹介した。
その後の、発芽の状況が気になっていたので、野菜名人の宮寺光政氏と同校を訪ねた。

同校では、昨年屋上の菜園を使った栽培を行ったようだが、風が強いとかで上手にできなかったと聞いていた。
したがって、それまで春から秋口まで利用していた南側の花壇を菜園に切り替えたようだ。
屋上の畑を一度見せてくださいと、同校の生活設計部長・滝澤宣頼教諭にお願いしていた。
300uという広い圃場はヒートアイランドから守る、効果的な屋上緑化としてのスペースがとられていた。
そこには、滝澤先生が播種した、小松菜とラディシュが発芽していたが、アルカリ性の土壌だと宮寺氏は判断したようで、土壌の改良を行えば、ナスやトマトなどの栽培には向いていると・・・、
畑の深さが30aと浅く、根菜の肌に傷か着くような土壌だからダイコンやカブなどは向いていない。
今後、菜園活用については、アドバイスしていくことをお伝えした。
トンネルをクリックする。伝統野菜の青茎三河島菜も元気だ。
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ホウレン草も良く伸びていた。
宮寺さんがタネの蒔き方を指導した時に蒔いてしまったラディシュがホウレン草の中に芽を出していた。
水菜もげんきだ。
青茎三河島菜、水菜、伝統小松菜、ラディシュは、アブラナ科の植物だけに、発芽した状態では、見分けがつかない。
クリックする。
狭いところで播種をしたので、タネをこぼしてしまったらしく、まとまって伸びているところがあったが、間引きをしたら、捨てないで、どんな味がするかも学んでほしい。
スイスチャート(西洋ふだん草)は、タネが硬くて、発芽は一番遅かったようで、滝澤先生も心配したようだが、発芽した茎は、赤とピンクと黄色に染まっていた。

これまでは、タネの力で発芽したわけだが、これからの作物の成長を良く観察してもらいたい。
間引きも、何班かに分かれて、生徒一人一人が作業しやすいように間隔をとって慎重に抜いてもらいたい。
12月9日、同校の重永校長先生が「先生ブログ」で紹介してくれた。
同ブログからは、同校の先進的な指導方針が見えてくる。
学校のある成城は、多摩川の河岸段丘の上にある。
同校の並びに「成城三丁目緑地」がある。
クリックすると地図。東横学園小は東京都市大付属小の前身。
10年振りに来たが、世田谷区が整備したようだった。
この段丘の下に湧水がありそれが野川に流れ込んでいる。
国分寺に源泉のある野川は国分寺崖線から湧きだす湧水を集めて国分寺、小金井、三鷹、調布、そして世田谷を流れ、二子玉川駅のカード下で多摩川に注いている。
近年、河岸段丘の上にマンション等が建設されることで、水脈が断ち切られ湧水が枯れているところがあちこちに見られる。

林の奥から、ひたひたと流れ出る湧水はクリックすると、大量の清水となって野川に流れ込んでいた。
湧水は、環境のバロターで、東京都市大学付属小学校のあるこの周辺は、まだ自然が豊かなところだ。