平成元年、30数年の歴史を経て再び練馬で栽培できるようになったのだ。
しかし、同じ頃、伝統野菜の固定種の時代から交配種の時代に移り変わり、12月には収穫して干されてしまう練馬大根に変って、一年中出荷される交配種の青首大根の時代になってしまった。
5年前から学校給食で3千5百本が使われるようになったから、年間1万4〜5千本になったが、その後、生産量は横ばい状態だ。
先日は、学校給食に協力する「第5回練馬大根引っこ抜き競技大会」は、当ブログ手も紹介したが、これとは別に練馬区では、区民に練馬の伝統野菜「練馬大根」をより身近に感じてもらい、地場の野菜を食べていただくために、区民の要望を受けて10数年前から「練馬大根収穫体験」を区の広報で募集し実施している。
昨年、「第4回練馬大根引っこ抜き競技大会」の会場となった練馬区平和台で江戸東京野菜の生産に励む渡戸秀行氏が写真を送ってくれた。
「練馬大根収穫体験」は、練馬区が実施するもので、この事業に協力してくれる農家を募り、今年は区内5件の農家で実施したもの。
タネは練馬大根のタネ採りを行っている農家から練馬区が取り寄せ、5件の農家に配布した。
1軒の農家に50組(1組3〜4人)、参加費500円+保険料で30分以内に3本抜いてもらうと云うもので、折った場合は、スコップで掘り出して持って帰ってもらう。
渡戸園は、昨年の競技大会を経験していることもあり、最も多い100組を受け入れた。
同園では、25組ずつ30分を4回に分けて行った。
渡戸氏が、練馬大根の歴史として、「5代将軍になる前の綱吉が、尾張から大根のタネを取り寄せて練馬の百姓に蒔かせたのがはじまり」との話をしてから、大根の抜き方などについてレクチャー。
家族が楽しく抜いたようだが、今年の練馬大根、例年になく生育が良く、首は細いが中太りだけに、30分で1本も抜けず、小さい子を連れてきた若いお母さん方から、「ぬいてください」と懇願されてしまう始末。
栽培すれば、後は区民が抜いて持って行ってくれるのだから、「楽だ !」くらいに思っていたようだが、結局50本近くを抜く羽目になり、「午後からは、寝込みましたヨ」と苦笑いする渡戸氏。






