江東区の環境学習情報館「えこっくる江東」では、昨年まで年間2コースの「親子で江戸野菜づくり」を実施していて、当ブログでも何回か紹介してきた。
今年は、「都会人のための野菜づくり講座」となった模様。

江東区は、7割の住人がマンション等、高層住宅に住む方が多く、庭を持つ家庭は少なくプランターポット植えで野菜栽培を楽しむ家庭が多いことから、同情報館では「都会人のための野菜づくり・プランター講座」を実施したもので第4回目。
今回は、10時半から昼まで「江戸東京野菜とスローフード」について依頼された。

スローフードは、1986年、イタリア北部ピエモンテ州のブラという小さな町からで、地域の食文化を守るための運動として始まった。
この運動を、日本に伝えたノンフィクション作家の島村菜津さんに山形でお逢いした時に伺った話だが、「味の均質化という大波から、その土地の味、家庭の味など、多様な味を守って行こうと云うのがスローフードの意味です。」と・・・。
郷土愛は胃袋から・・・。
「おふくろの味で美味しいものを食べていた子は必ず郷土に帰ってくる・・、
身体にしみついている故郷の味は在来種や伝統野菜の中にある・」とも、
江戸東京野菜の復活は、スローフード運動と一体の中にあると云うことを前提にして、お話をした。

「都会人のための野菜づくり・プランター講座」では、ラデッシュ、小松菜、水菜、春菊、レタス、青梗菜等が栽培されていた。
今回は、間引きだったが、この講座では皆さんに間引き菜も美味しく食べていただくことから、大きいものから間引いていくと云うもの。だから皆さん楽しそうだった。
これまで同館には何回か、お世話になっているが、エコリーダーの篠宮健次郎(環境情報館職員)さんが野菜栽培の指導を行っていた。
今回、プランター栽培は、稲葉さんが指導されていて、篠宮さんから、私に見せるようにと預かったと亀戸ダイコンとを見せてくれた。立派な出来だ。
また、寺島ナスも採種をしたと云うので、タネと熟したナスを見せてくれた。
伝統野菜はタネを通して次代に伝えることが大切。篠宮さんの採種したタネで栽培したいと云う参加者が何人もいた。
同館では、多様な活動を行っているが、こどもたちが製作したソーラーカーを鈴鹿サーキット(三重県)で開催された国際レースで走らせた。
このレースカーは、未来の社会を担うこどもたちが最先端の科学技術を学ぶ環境学習プログラム「ソーラーカーチャレンジ計画」において、公募の小中学生を中心に、区民、区内企業、大学などの協力のもと、3か年をかけて製作したもの。
ソーラーカーは、太陽光を動力源として走る自動車で、自然エネルギーの活用のみならず、電導効率の向上や超軽量車体の設計などこれからの地球温暖化対策の技術が生かされている。
この車が、15〜17日まで開催される「エコプロダクツ2011」で展示される。
入場無料だが、事前登録をしていくと早く入れます。