日野市のJA東京みなみの女性部から頼まれて、江戸東京野菜の話をしに伺ったが、少し早く出かけて、地域振興部で指導経済を仕切っている河野一法課長に無理を言って小林和男さんの農園に連れて行ってもらった。
小林さんは「日野産大豆プロジエクト」の代表として市民や地元の小学校の栄養士や調理師、さらに実践女子短大の学生などと大豆を栽培している。
栽培した大豆は豆腐に加工し学校給食に提供している他、「平山野菜研究会」の一員として、学校給食や、日野市内の地産地消活動を実施している店舗へ地元農産物の供給を行っていて、農林水産大臣から「ボランタリー・プランナー」を任命されていて、同省選定の「地産地消の仕事人」の肩書も持っている。
小林さんのことは、当ブログでも紹介している。
小林さんに連絡を取ってもらったが、自ら経営する農業体験農園にいるというので伺った。
小林さんは懐かしげに迎えてくれたが・・・、
上の写真をクリツクする
その後、表情が変わった。小林さんの足元を見ると、しばらく水がたまっていたところがこのところの好天で干上がった様子。

17日の午前中、日がさして気温が上がったが、上空に強い寒気を伴った気圧の谷が通過していて、小林農園の付近では、15時から1時間ぐらいだったというが、急速に雨雲が発達して、初めは雨が降っていたがしばらくすると雹(ひょう)に変わったという。
雨水に浸ったところは、その後の好天でひび割れし、定植したネギの幼根を切断した。
上の写真をクリックする
多摩川流域には、雷の道や雹の降る道があるが、小林さんもこのようなのは初めてだという。
今回は、農園の近くを通っている高圧線に沿って、局地的に降ったようで、遠くから見たときには、黒いカーテンがかかったように見えたという。
そんな話の途中で、スマホで撮った写真を見せてくれたが、それを見て唖然とした。中には動画もあり、ばらばらと雹が落ちる音までも入っていた。

この写真をメールで送ってと頼んだら、雹が積った写真が自宅のパソコンに何枚も届いていた。
17日の15時というと、丁度、小金井で「江戸東京野菜でまちおこし連絡会」が14時からあって、16時半頃、表に出ると一雨来たように道路がぬれていたのを覚えている。
小林さんのところでは、蕗の若葉が雹で無数の穴が開いていた。
上の写真をクリツクすると、
これから植えるネギの苗や、トマト苗などに雹が当たったことで無数の傷がつき、そこから病気が発生したり、生育の大幅に遅れが予想される。
また、近くにあるナシの産地では、全滅の果樹園もあるなど情報も届いていた。
改めて、農業は大変だということを、多くの人に伝えたい。
小林さんのもう一つの農業は、トマト栽培だ。
ボツト栽培で、春先と晩秋には加温をし長期間の栽培を実現している。
ハウスの中では、八王子で始まったパッションフルーツも栽培のめどが立ち今年から力を入れるようだ。
今回は、時間が無かったのでトマト栽培や、パッションフルーツの栽培については、改めて伺い紹介することにする。