久しぶりに小平の岸野昌さんを訪ねた。この時期は、端境期だから何もないが何をやっているのか・・・
広い農地をほとんど一人で耕しているので大変だが、江戸東京野菜に取り組んでいる一人だから激励に立ち寄ったもの。

帰りがけにこれ持って行ってくださいと“小平産茶葉使用 武蔵野銘茶「玉川上水」”をいただいた。
なんでも、岸野さんのお宅の茶葉を摘んだもので(500ml 150円)、近くの (有)鈴木園 042-341-0509 が販売し始めた。
「茶葉の旨味がきいた 風味豊かな緑茶」と書いてある。
なんでも、小平市市制50周年を記念して作ったという。
写真を撮ってから頂いたが、小平の地で、しかも友人のお宅の茶葉で入れたお茶はそれだけでも旨かった。

屋敷の裏で、お父さんの喜美利さんが、岸野家に伝わるサトイモの在来種・土垂(ドダレ)の種イモを、植え込めるように分けていた。
岸野家のドダレは、周辺の消費者には人気で、「おいしいと買ってくれるので・・・」と
喜美利さんに、「昌さんは・・・」と尋ねたら、「向こうで里芋を植えるんで耕している」という。
大きいネットのハウスができていた。
トウモロコシを植えるんだと云う。 ただマルチに種を蒔いただけじゃ、野鳥に食われてしまうから、それと、芯喰い虫対策で作ったと・・・。
なるべく農薬を使いたくないのでどうしてもアワノメイガやハイマダラノメイガに毎年やられていると云う。
今日は地元の小平第二小学校の2年生がみんなで植えにくるんだという。

隣のハウスには、「青茎三河島菜」のタネを蒔いたという。
三河島菜は冬の作物だからこれからの時期には難しいと思うが、昔と違って、マルチやハウスなど農業資材が発達しているからテスト的に栽培してみるという。
伝統野菜は、季節限定がウリだが、最近、観光資源として注目し始めた荒川区での動きもあり、生産者としてもいろいろと試しているようだ。