2012年05月28日
大田区の保育園と小学校で、馬込半白キュウリの苗を地元NPOが支援して定植された。
3月はじめに、大田区の山王保育園にお勤めの栄養士さんからメールをいただいた。
これまで、同園の花壇で、トマトやソラマメ等、栽培した野菜を給食で児童に食べさせていて、
今度は大田区の伝統野菜、馬込半白キュウリと馬込三寸ニンジンを育てて、「馬込ビクルス」を作り給食に出したいという。
園児に伝統野菜のことはわからないかもしれないが、食べさせてあげたいんだという。
それでタネを分けてほしいというメールだった。
はな
地元の伝統野菜を園児たちに食べさせたいという思いは実現させてあげたいので、「NPO法人 大田・花とみどりのまちづくり」で活躍しているfumingさんを紹介した。
これまで、タネを分けてくれという話は良くあるが、タネを分けるだけでは、お互い無責任になるのでしていない。
確実に普及する意味からも指導者を紹介して、収穫するところまで一緒に取り組むようにしているからだ。
同NPO法人のブログには ”大田の「花とみどり」はお任せを!“ とある。
上の写真をクリックする
Fumingさんから写真添付で報告があったので紹介する。
5月11日に、山王保育園の園庭に、普通の胡瓜苗5本と馬込半白の苗5本を植え付けました。
小さな畑でしたが、堆肥や腐葉土をまいた畑を耕す作業を子どもたちにも手伝ってもらいました。
もちろん、植付けも・・・小さな手に、ポット苗の根鉢は大きく大変な作業でしたが、一生懸命取り組んでくれました。
さすがに保育園児に「江戸東京野菜」と言っても難しいかと半白胡瓜の写真だけ見せて、昔、大田区で生まれ育った野菜だよ、ということ、普通の胡瓜とどこが違うかな?と言う話などを、少しだけしてみました。
もう一件は、野菜の学校で名刺交換をした山林満里子さんからの依頼だった。
ご子息が通っていた大田区立池上第二小学校で「馬込の名前の付いた伝統野菜を栽培させたい!」との依頼だ。
こちらも、fumingさんに、対応できないかお願いしてみたが、メールで「以前から、子どもたちを対象として、江戸東京野菜の栽培の活動に取り組めたら、、、と思っておりました・・・」と快く受けてくれた。
こちらもfumingさんから写真付きで報告があった。
上の写真をクリックする
5月14日に、池上第二小学校の3年生の生徒との活動で、半白胡瓜の苗を10本、植え付けました。
こちらは、先日ご紹介いただきました、山林さんの熱意によって実現しました。
山林さんのお子さんの母校とのことで、校長先生が熱心なことから、話を持ちかけてみたところ、興味を持ってくださり、さらには、大変熱心な3年生の担任の先生が、ぜひ授業に取り入れたい、というお話しになり、とんとんと決まりました。
1組と2組を別々に、1時間ずつ授業として行いまして・・・
最初に、簡単なレクチャーをしました。
江戸東京野菜という言葉と、馬込という大田区の地名がつく昔から伝わる野菜があること、それを残す努力をする農家の皆さんがいること、昔は大田区には畑がたくさんあったこと
などなど、写真をもとに、15分程度の簡単な説明ですが、生徒たちも熱心に聞いてくれました。
作業では、あまりに小さな畑に40名の生徒、、、なので先生にメンバーを決めていただき、代表として作業をしてもらいました。
土を耕す担当、苗を植える担当、水やり、支柱立て、ネット張り・・・など、それぞれを少しずつ担当してもらいましたが、皆、何でも作業をやりたがって、それを抑えるのが大変!でした^^
どちらも、活動に際しては、大田のNPOのメンバーで、まさに馬込に住んでいて、区民農園のお世話係を30年間もしている方がいるので、その方に手伝ってもらいました。
今後の胡瓜の行く末についても、彼女にも見守っていただく予定です。(私だけでは、あまりに心もとなくて^^;)
まだまだ他の地域には大幅に遅れを取っている大田区ではありますが・・・無理なく、少しずつ、小さな輪を広げていくことが出来たらと思っております。
Fumingさんありがとうございました。
馬込半白キュウリを美味しそうに食べる子供たちの顔が浮かびます。
fumingさんは「NPO法人 大田・花とみどりのまちづくり」に書いている。
http://blog.sakura.ne.jp/tb/56102295
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うれしいです!
ずっと、ほかの地域で頑張っておられるのを
拝見するばかりでしたが、小さな一歩を始めることが
できました。
とはいえ、責任重大、という気持ちもあります。
無事に胡瓜がなったら、ご報告します!
ご紹介いただいたFumingさんのお力添えで、実現することが出来ました。
胡瓜はただ今花をやっと着けがんばっています。
収穫祭には大竹先生にいらしていただき
子供たちに伝統野菜のお話を聞かせてあげたい。と夢見ております。
またご連絡させていただきます。
ありがとうございました。