早稲田大学 震災復興のまちづくり (JA共済寄付講座 ) 気仙沼復興塾「かつお&ベジ プロジェクト」は今年4 月より、早稲田大学平山郁夫記念ボランティアセンターと、JA共済連(全国共済農業協同組合連合会)が、共同で三陸沿岸地域の震災復興・農村経済へのアプローチをテーマとする寄附講座を 開講している。
先週の23日には公開講座として、「東北から新たな食文化を創造しよう」三國清三シェフ(オテル・ドゥ・ミクニ オーナー)が講演を行っている。
「気仙沼の戻りカツオを早稲田ミョウガで食べよう」という気仙沼復興まちづくり講座。
そもそもは、カツオの漁獲量日本一を誇っていた気仙沼、ところが、漁獲量は激減していて、それを食べることで復興を支援していうというもの。
早田教授は、気仙沼でカツオの刺身に妻として「ミョウガ」が添えられた写真を見て・・。
「早稲田ミョウガ」で食べたらと思い立ったという。
調べてみると「鎌倉の波(カツオ)に早稲田(ミョウガ)を合わせ」と川柳でも詠われていたという。
そこで、早稲田ミョウガ捜索隊が探し出した「早稲田ミョウガ」について、早田先生から講座の依頼があったもの。

早稲田キャンパス16号館706教室には、先日、懇親会でお会いした受講生の他、早稲田ミョウガ捜索隊長の石原光訓さん(東京大学大学院) 、伊藤俊文さん(早稲田環境塾OB)も駆けつけてくれ、
今年から江戸東京野菜に取り組みたいという西東京市にある東大農場の手島英敏さんも早田教授の了解を得て来ていた。
講座では、江戸東京野菜の取り組みを一、二紹介して、「かつお&ベジ プロジェクト」に取り組む上で参考になればと・・・。
また、石原さんが捜索隊長になった経緯や、伊藤俊文さんが作ったチラシやポスターなどを紹介しながら、早稲田ミョウガの捜索活動について話したが、皆さん、熱心に聞いていただいた。
尚 当日はTOKYO MXテレビが、江戸東京野菜の取材に入っていた。

早稲田ミョウガの歴史についても説明したが、改めて早稲田ミョウガの発見以降、皆さん早稲田ミョウガについて調べ始め、面白い川柳などもたくさん出てきた。
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早稲田大学図書館の蔵書から、享保20年(1735)に刊行された「続江戸砂子温故名跡志」に記されている一文も紹介した。
「○ 早稲田茗荷 牛込の内、高田の近所
他所にすぐれて大く美味なり 江府のめうが多く 此辺より出る」とある。

昼ごろ早稲田大学正門行のバスで向かった。
穴八幡宮の鳥居を見ながらバスは左に曲がったとき何気なく見た鳥居の元に「早稲田ミョウガ」の説明板がない。
正門前で降りたが待ち合わせの時間までに余裕があったので、説明板を確認するため歩いて穴八幡宮まで戻った。
これまであった鳥居の下にはなくなっていたが、境内整備が行われていて、参拝してから境内を見て回ったら、階段を上がったところの芝生とベンチのあるスペースに新たに設置されていた。
説明板やモニュメントは、上の写真をクリツクする