江戸東京野菜の夏果菜に花が咲き、夏の江戸情緒を楽しめる季節がやってくる。
先週、馬込半白キュウリの定植が保育園や小学校で行われたことについて書いたが、小平の宮寺農園の様子を見に行った。
宮寺農園の馬込半白は、ハウス内でトマトの隣で栽培されていたが、昨年、園主の宮寺光政さんが採種したタネで、順調な生育を見せていた。
馬込半白キュウリの、雄花(下)と雌花(上) が咲いていた。
雌花は、受粉しなくても実はなるが、宮寺氏はこれからどれでタネを採るかを決めて、雄花の花粉を選んだ雌花に付けるという。
寺島ナスも順調な生育を見せているが、2〜3日中には出荷できる大きさになるもよう。
しかし、まだ実っている数は少なく、花はたくさん咲いていたので、6月下旬から最盛期を迎えることだろう。
先週、降雹があったことを、当ブログで紹介したが、作物は個々回復の兆しを見せている。
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伝統小松菜(左上) は被害が大きく宮寺さんは回復の見込みがないので抜いて処分するという。
本田ウリ(左下) の苗は、回復に時間がかかっている。
寺島ナスの中には、雹の直撃を受けて、傷跡が痛々しいのが見つかった。
二年子大根は、晩秋まきで新年をまたぎ春に収穫する大根の名称で、今年、汐入大根として紹介した二年子ダイコンは「吸い込み」と呼ばれるもので、いわゆるダイコンの首が地中に潜っている物だった。
野口種苗の野口勲氏に伺ったが、春にまく場合は、「夏大根」と呼び、栽培も可能だと伺ったが、宮寺さんは、野口種苗で「夏大根」のタネを買い求めて蒔いたが、こちらは「吸い込み」ではなく、同じ夏大根の「みの早生ダイコン」のようだと云っていた。
「次回の、江戸東京野菜コンシェルジュ育成講座で、試食してもらおうか!」と云っていた。
昨年、檜原村でいただいてきた、江戸時代に伝わったジャガイモ「おいねのつる薯」が順調な生育を見せていた。
檜原の寒暖の差が大きい環境下で栽培すると、違うのかもしれないが、現状では他のジャガイモと同じようだった。
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午後から暗くなったが、雨は降ってこなかった。
ズッキーニの被害は、葉に無数に開いた穴からもわかるが、降雹以後に伸びたものでないと商品にならない。

農園の隅に、ブラックベリーが仕立てられていて、白い花が咲いていた。
また、アスバラガスは伸びた物から順に切り取って出荷しているという。