都政新聞の取材に合わせて実施しているNPO法人ミュゼダグリの農家見学会は、細川記者から「練馬金子ゴールデンビール」が美味しいと話題だから、生産者やJAの関係者の話が聞きたいと云ってきた。

金子ゴールデンの麦畑は、麦秋を迎えていた。
麦秋とは良く言ったものだ。 刈り取り間近にした麦畑は、一面秋の色だ。
金子ゴールデンの麦畑を見たいというので、JA東京あおばに連絡したら、組合長にお会いできるという。
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ビール麦・金子ゴールデンは「二条大麦」、その形がよくわかる。

これまで、農家見学会では生産者にインタビューをしているが、今回は、榎本高一代表理事組合長に時間を割いてもらって、お話を伺った。
ビール造りのための栽培は、JA東京あおばが、麦栽培をしてもいいと云う農家の農地に、種を蒔き、麦踏や刈り取りなど、主要な作業はJAが実施するが、日ごろの管理は農家が実施することで、7軒の農家の農地1ヘクタールで栽培している。
地ビールと言っても、その土地で採れた麦で醸造したビールは少なく、麦芽を買ってきて醸造しているのがほとんどだ。
だから、素性はっきりしている麦で醸造した「練馬金子ゴールデンビール」は一度は飲んでみたいビールで、一度飲むと後を引く味に仕上がっている。
何分手仕事で詰めているために、一回にできる瓶詰が3,000〜4,000本が限度で、15,000本を4回に分けて、販売しているが毎回完売だ。
また、余剰分では「金子ゴールデンの麦茶」も販売しているが、甘さがあると売れ行きは良い。
最近は、緑のカーテンとして、ホップの栽培も始めていて、練馬産のホップができれば、よりこだわりの練馬金子ゴールデンビールができるわけで、消費者の期待も高まるというもの。
組合長は、「東京の農業は、「費用対効果」を考えていたのではできない農業で、楽しんでやることが大切だ。」と、職員は手作りビールでビール醸造を体験したことは当ブログでも紹介した。

取材は、JA東京あおばの本店で実施したので、帰りに、近くにある「練馬大根碑」と練馬大根の普及に貢献した「鹿島安太郎顕彰碑」がある愛染院参道に案内し、その後、豊玉北の氷川神社にある、ビール麦 金子ゴールデンの記念碑に案内した。
当日、金子ゴールデンの麦畑に案内してくれたのが、課長代理の荘一男さんで、今年、「地粉」を売り出したと、一袋もってきて説明してくれた。
地元練馬の農家が栽培した「農林61号」、地粉でうどんでも打ってくれと、JA東京あおばの店舗では、希望価格300円を、お試し価格の240円/1sで売り出した。
300〜400キログラムの収穫量はあるが、製粉すると7割になる。
賞味期限があるから、売れ行きをみて粉にするという。