「寺島なす”復活”プロジェクト」の動きが活発化していることは、当ブログで紹介した。
今度は「寺島なす試食会と料理法探検」が7月4日東向島の玉ノ井カフェで開催された。
平日の16時からということで、当日の参加者は少なかったが、寺島なすへの思いの強い方々が集まり、
みんなで東武線東向島駅の高架下にある「寺島ナス展示用ポット」に実った寺島なすの収穫を行った。

試食会に先立って、「生ごみから堆肥を作ってみよう!」の講座が行われ、講師にNPO法人有機農産物普及・堆肥化推進協会理事の会田節子事務局長を招いていたことから、会田事務局長(写真左から3人目)にもご参加いただいた。
(上の写真をクリツクする)
また、NHK総合テレビ「おはよう日本」の武藤友樹アナウンサーが取材に見えていて、収穫の様子を盛んに写真に収めていた。

試食会は、プロジェクトのメンバーの一人、EAT&ART TARO氏(アーティスト)が執り仕切った。
尚、素材はTARO氏が青果店で買い求めた、「千両なす」「長なす」「水なす」と、展示圃場で収穫した「なす」と、三鷹の星野直治さんが栽培した「寺島なす」を使用した。

写真の手前が、収穫した寺島なす、右上が長なす、左上が水なす。
なすを生で初めて食べた方もいたが、生ではやはり「水なす」が食べやすく、寺島なすは青リンゴのような味との意見も出た。
上の写真をクリックする
寺島なす(上)と、長なす(下)を素揚げにして食べた。
素揚げでは、寺島ナスの皮が口に残った。しかし、長なすに比べて味の深みあった。
寺島なす(上)と、長なす(下)で、ナスの揚げ浸し。、なすにミョウガと長ネギを加え、味付けはそばつゆに醤油を加えたもの。TARO氏の料理を一同絶賛した。
長なすは箸でとると、くずれたが、寺島なすはしっかりとして、しかもトロみがあった。
武藤アナも寺島なすを味わっていたが、途中で席を立たれたので、この揚げ浸しは食べずに帰られた。
食べてもらいたかった味だ。
寺島なす(上)と、長なす(下)を、フライパンで焼いて、醤油で味付たもの。
寺島なすは、焼いたところが色落ちしたが果肉はトロみが出て、深みのある味。
この料理では、口に皮が残らなかった。
長なすは、色が変わらないが、味に特徴はない。
寺島なす(上)と、長なす(下)の天ぷら。
煮びたしとともに、寺島なすは天ぷらに向いているのが実感し。
天ぷらでも皮が口に残らなかった。

プロジェクトのリーダーの人の、青果商の阿部敏さんが、漬けた糠漬けと塩漬けをいただいた。
上の写真をクリツクする
寺島なすの糠漬け(上)と、塩漬け(下)。
糠漬けは、空気に触れていた部分の色落ちがあったが、味は良かった。
また、塩漬けの味も良く、果肉が固いことから、漬物には向かないと云っていたらしいが、皆さん、適度の固さが良いという評価で、これからは漬物も勧めると、阿部さん。
現在、寺島なすは、花が咲いてから、16〜7日で収穫するのがよしとされている。
あまり大きくせずに収穫するのもポイントだ。
当日参加された石川葉子さんが、何かに使えないかと「寺島なす」の縫いぐるみを持ってきた。
ご主人の石川良男さん(墨田聖書協会牧師)もプロジェクトのメンバーで、ナスのキャラクター「寺島茄子之介」を作られた。
プロジェクトは、才能ある方々の集まりだ。