江戸東京のそばというと、深大寺そばだが、昨年の7月18日、江戸ソバリエ協会副理事長の、ほしひかるさん(エッセイスト)に、「深大寺そばを味わう集い」にお誘いをいただいたことは、当ブログで紹介した。
今年は、東京でもそばを栽培する畑ができるなど、地場産のそばを食べようとする動きが起こっている。
そんなことで、今年も「深大寺夏そばを味わう集い」にはメンバーに入れていただいた。

今年は、深大寺のご本尊様 阿弥陀如来と、境内奉安のそば守観音様に献納。
上の写真をクリツクする。
江戸ソバリエ協会の「石臼の会」の皆さんが打った夏そばで、「そば切りの儀」が厳粛な中で、執り行われた。

昨年に続き今年も「海の日」の休日に、「夏そばを食べる集い」が開かれたが、
上の写真をクリツクする
山門前の茶店やそば屋は賑わっていた。

開会に当たり、深大寺 張堂完俊住職からご挨拶があった。
昨年、未曾有の大震災があり、特に甚大な被害を被った東北の方々に、復興の一助になりましたらと、きさやかではありますがチャリティーという形で、初めて『深大寺夏そばを味わう集い』を催しました。
お陰線で、ニ百名近くの多くの方々のご賛同をいただきまして、皆棟の志を被災地へお届できましたことは、何よりでございました。
第二回目となりました今回は、江戸ソバリエ協会「石臼の会」のご協力をいただき、ご本尊様と境内奉安のそば守観音様に夏そばを献じ、皆様の健康をご祈念申し上げ、ご接待させていただきます。
今回も引き続き、昨年より有難いご縁をいただいております大分県豊後高田と、従来交流が続いております埼玉県三芳の、盛夏の新そばをご用意いたしました。また、そば汁は、麻布の永坂更科布屋太兵衛様よりご奉納いただきました。どうぞ、心ゆくまでご賞味ください。

「合鴨」は大分県豊後高田産。
「鰯のトマト煮」と「琵琶湖の小鮎山椒煮」は奥村彪生先生の自家製。
奥村先生は伝承料理研究家、食文化研究家の肩書を持ち、小平にある中国宮廷麺「なにや」の翡翠麵打師・松村幹男氏が師と仰ぐ方。ここでお会いできるとは思わなかった。
「ミニきゅうり大葉からし味噌添え」は、住職が故郷の福島県須賀川産だと明かしてくれた。
一献は辛口の吟醸で美味しかった。
また、この集いは日本で一番最初に収穫したての「夏そば」を食べられるイベントであることも教えていただいた。

夏そば
大分県豊後高田産。
そば汁は、永坂更科布屋太兵衛謹製。
江戸ソバリエの石臼の会を初め、地元深大寺そば同好の5チームが、蕎麦を打ち、蕎麦を切り、茹でるなどを行った。
会場には、豊後高田市の永松博文市長も見えて、豊後高田そばの宣伝に努めていた。
豊後高田、一度行ってみたいものだ。

深大寺の庫裡から庭園を見る。

夏そばの「ぶっかけ」は埼玉県三芳産。
茄子の素揚げ、大葉茗荷添え、は深大寺の地場産。
そば汁は、永坂更科布屋太兵衛謹製。
茄子は、寺島ナスか、雑司ケ谷ナスが、深大寺そばには、向いていると提案していたが、すでに手当がしてあったとかで、かなわなかったが、これはこれで美味しかった。
みよしそばの里の船津常務が、ほしさんを介して挨拶に来てくれた。
今年、2月に埼玉県三芳町の三冨で「第二回 農と里山シンポジウム」があったおり、林伊佐雄三芳町長から地域の振興策などについてアドバイスを求められていて、
昨年、深大寺でいただいた三芳のそばが美味しかったので、そばの振興はできないものかと町の関係者に話したことがあったことから、そのことが船津さんに伝わったようで、船津さんのお考えを伺うことができた。
甘味は深大寺院内供物
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江戸ソバリエの皆さんのお仲間に入れていただいて、美味しく頂いた。
同会の三上卓治会長、橋本曜理事長、同石臼の会 山田義基会長( 右から二人目)にもお会いすることができた。
帰りがけには、地元深大寺の竃蜻Oの浅田修平社長にもご挨拶させていただいた。
なお、「献そば式」については、ほしさんがフードボイスのブログに書いている。
当日取材に来ていた、フードボイスが動画を配信をしている。