東京23区内には、10区(大田、目黒、世田谷、杉並、中野、練馬、板橋、足立、葛飾、江戸川 )に農地がある。そこで農業を営む農家のお母さんたちの組織、JA区内地区女性組織協議会の幹部研修会が、練馬区高松のホテルカデンツァ光が丘で開催されたが、招かれて江戸東京野菜の話をさせてもらった。
これは、事務局を担っているJA東京あおばの渡邊和嘉常務理事から、一人でも多くの農家の皆さんに、江戸東京野菜を作ってもらうことをお願いするにはいい機会だから、話をしてもらえないかとの、要請を受けたもの。

上の写真をクリツクすると松澤あい子会長、事務局の園畑厚子さん
同協議会の世代も交代しつつあるが、2004年にお互いの農業を理解しようと、江東地区コース、城北地区コース、城南地区コースの3回の農業名所めぐりのバスツアーを実施して、私がガイドを務めたことがあったので、そんな思い出話しをイントロにした。
渡邊常務の意向にそって、栽培したくなるような、魅力的な野菜なんだということをお話した。
料理の説明は、同ホテル料飲調理G.洋食の土屋智広シェフからあった。
同ホテルは、洋食、和食、中華ごとにシェフがいて、宴会調理のグランシェフ 石川 智シェフが全体のバランスを取ってくれた。

上の写真をクリツクするとメニュー。
この時期、江戸東京野菜が少なく、昨年栽培が、大泉と石神井で始まった雑司ヶ谷ナスと、滝野川ゴボウを改良した、渡辺早生ゴボウ、そして大泉産の一般野菜のカボチャが使われた。

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講演が始まる前に、銘々に地元産のビール麦・金子ゴールデンで製造された麦茶が出された。
雑司ヶ谷ナスの田楽は軟らかく仕上がったいた。
江戸東京野菜のナスは、寺島なすもそうだが、加熱するととろみが出て、奥深い味がする。
大泉産のカボチャを使った。
皿の縁に立てられたカボチャは、餡状のカボチャに、揚げたチップス状をさしてある。

雑司ヶ谷ナスと渡辺早生ゴボウは、どこにあるのかと、鰈を一口食べると、渡辺早生ゴボウの皮を挙げたものが乗っていた。
また半分食べてわかったが、鰈の下に、雑司ヶ谷ナスと渡辺早生ゴボウが敷いてあった。

渡辺早生ゴボウを牛肉で巻いた八幡巻は、絶品。

雑司ヶ谷ナスを細かく切ってあんに入れているが、ナスのトロミが生かされている。

練馬産のブルーベリーが使われた。
ハロウィンの季節、練馬産のカボチャを使った、パンプキンマフィンは、お土産用にシェフが考えてくれたという。
JA東京あおばは、地元の伝統野菜の復活に取り組んでいるが、地元の「ホテル カデンツァ光が丘」の総料理長石川智シェフの理解もあって、江戸東京野菜の料理が出されたが、渡邊常務はこれからも定期的に取り上げてもらえるよう、地場産野菜を直接納品することも考えているようだ。