早稲田みょうがの捜索活動によって、西早稲田の旧家の庭で発見したことは、2010年8月21日のNHK総合テレビ19時からの「ニュース7」で報道された。
その後、そのお宅から「早稲田みょうが」をいただいてきて、昨年からみょうが栽培の経験ある、練馬の井之口喜實夫さんにお願いして増殖につとめてきたことも当ブログのカテゴリー、「早稲田ミョウガ」に集約してある。

井之口さんから、早稲田みょうがの「茗荷の子」が出始めたというので、東北震災復興支援に取り組む早大の早田宰教授にお伝えした。
30日からは、東北震災復興支援「早稲田かつお祭り」が早稲田大学周辺商店連合会の主催で行われることから、28日、早田教授が井之口さんの畑に収穫に行かれた。
あいにく、私は行けなかったが、早田教授から写真とメールを送っていただいた。
上の写真をクリツクする
早稲田みょうがは赤みが美しく、ふっくらした晩生のみょうがとされているが、その特徴がくっきりと出ている。
当日、収穫に行かれた早田先生からメールをいただいた。
「本日2012年9月28日、早稲田みょうがの収穫に、移植しての栽培に取り組んでいる練馬区高野台の井之口農園にいってきました。
江戸東京・伝統野菜研究会の大竹道茂先生のアドバイスで、一昨年に早稲田の旧家からみょうがの地下茎を移植、昨年4つの農家が試作を始めました。
井之口さんの農園では、そのデータを踏まえつつ、今年は拡張し、2列で栽培しました。2年越しの試行錯誤となります。
これこそ江戸時代に賞賛された早稲田みょうがなのでした。
(私の家でも栽培しているのですが、まるきり色艶が違います。)
「洗い終わったみょうがは、ルビーの宝石のようでしょう。」と井之口さん。
これならと自信をのぞかせていました。早稲田かつお祭りに、間に合うようにと大切に育ててくださっていました。
商店会の個店には、このような早稲田の原風景のロマンの物語の背景をお話しして、想いのこもったメニューで使っていただければと思います。」
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早稲田みょうがは、井之口さんとご子息の農業後継者・勇喜夫さんが育ててくれた。
上の写真をクリックする
気仙沼復興塾食&文化班リーダー仲田有佑(早稲田大学教育学部)さんも収穫を楽しんでいる。
50株から10sの収穫があったようだが、井之口さんの話では、一昨年いただいてきた地下茎は、植えっぱなしにしてあったことで地下茎が細かったが、昨年育成したことで地下茎が太くて、親株の力が昨年とは全く違うという。
夏場の干ばつで心配されていたが、9月に入ってからの適度なお湿りがあり力強い茗荷の子が出た模様。
また、昨年以上に、土寄せをしたことで、早稲田本来の独特の赤みが出てきたという。
10月6日には、5月に冷凍した戻りカツオをいただいた西早稲田の「かわうち」で、早稲田みょうがを食べる会が企画されている。
東北震災復興支援「早稲田かつお祭り」の
オープニングイベント
東北震災復興支援「早稲田かつお祭り」が早稲田大学周辺商店連合会の主催で9月30日から10月21日まで開催される。