先日、葛飾の都立農産高校(後藤哲校長)にお邪魔した。
都立農産高校は、東京の東部地域で農業の専門高校として、葛飾区西亀有に昭和23年創立され、地域に根差した食と緑を学ぶ学園として、「園芸デザイン科」と 「食品科」からなっている。
これまで、地元の農産物としては、「金町こかぶ」や「千住ねぎ」の品種改良や、「亀戸ダイコン」の栽培研究を実施してきた記録がある。

2010年9月に、府中の農業高校で農業系の校長会が行われた時に、押しかけでプレゼンをさせてもらった。学校のテリトリーに伝わる伝統野菜のタネは、その農業高校で守ってほしいとお願いしたことがあり、当時同校では、亀戸ダイコンを栽培しているとか言っていたが、まだ伺っていなかった。
かねてから当ブログでも紹介してきた、荒川区観光振興課の谷井千絵課長が、荒川区の観光資源としても荒川区の名前のついた、伝統野菜。谷中ショウガ、三河島枝豆、汐入大根、荒木田大根等を、区民に紹介したいと同区のホームページに掲載した。
今回、伺ったのは、同課長から、荒川区から近い西亀有の都立農産高校を訪ね、担当の先生に栽培をお願いしてきたとのメールがあったからで。

それでは、私からも、校長先生にお願いしてこようと伺ったもので、今後、同校とのネットワークを作るために、江戸川区で江戸東京野菜を栽培し、小学校の栽培指導も行っている、木村重佳さんも誘った。
後藤哲校長(左)には、先生が府中の農業高校校長時代に、伝統野菜についてはお世話になっている。
小堀紀明副校長(右)は初めてお会いしたが、伝統野菜については、ご理解をいただいた。
また、帰りがけに担当の佐々木希彰先生も紹介していただき、荒川区の伝統野菜についてよくお願いしてきた。
同校には、第一農場から第三農場まであり、後藤校長にご案内いただいた。
学生たち諸君は、汗を流して一生懸命取り組んでいた。
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数日後、谷井課長は、伝統野菜の汐入ダイコンと三河島菜のタネを持ち込み、佐々木先生にお願いして生徒の播種に立ち会ったと、写真を送ってくれた。
課長からは
「日当たりのよい広い畑で、元気に育ってほしいです。
成長の過程は私も初めて目にするので楽しみです。
それに、区のHPでの情報発信もすぐに準備したいと思っております。」とあった。
荒川区のように、農地のなくなった区が伝統野菜を食育に生かしていることを先月、新聞に書いている。
先生のHPにご紹介いただいた、三河島菜と汐入ダイコンは、発芽しました。
また、ご連絡させていただきます。